サラリーマン時代にマジで役立った5つの処世術

2012.8.21  5095Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。




私達がサラリーマンだった頃、会社とはビジネス・スクールである




ネット編集者であり、『ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書) 』の著者としても有名な中川淳一郎さんと下北沢のブックカフェB&Bで対談しました。
彼とは大学2年の頃からの、20年近い付き合いです。
お互いのサラリーマン時代の話から、フリーランスになった後の話、参加者に向けたアドバイスなど、話は広がりました。


とんでもない暴露話もいっぱい。
私も、小田原に昼開催のセミナーを寝飛ばした事件、会社のプロジェクターを無くして弁償した事件など、恥ずかしい事件をいっぱい明かしました。
中川さんが入社4年目のとき、当時2年目だった若手社員と一緒に徳島に出張し、2次会でスナックへ。お互い、平社員なのに。
「課長」「主任」と呼び合っていたら、スナックのママが、「若いのに課長と主任なんてすごい!」と言い出し、地元の常連と一緒に3次会で朝まで焼肉に行った話、自分の課でサザエさんごっこをやり、電話をとるたびにサザエさんの名前で呼ばないと罰金というゲームをやった話など、いちいち面白かったです。


企業社会はよく批判されるわけですし、私もたくさんの問題もあると思いますが、当時はまだいい加減なことが許されていたりしましたし、サラリーマンだからこそできた仕事もあるわけですね。
最初から起業したい、ノマドになるなんて人も最近はいますし、否定はしませんが、最初だからこそできるサラリーマンをやっておくのも悪くないですよ。


会社は最高のビジネス・スクールです。


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私の5つのサラリーマン処世術




対談当日は、働く上で大事にするべきことをお話ししました。
特にサラリーマン時代に学んだことですね。
せっかくですので、共有しましょう。


1.サンドバック力


言い訳禁止。
相手の話、特にクレームは全身で受け止める。
極端な自責もよくないですが、まずは自分の責任をよく理解することです。




2.スピードとギラギラ


遅巧よりも拙速です。
スピードにこだわる、と。


そしてギラアギラした熱意も、ですね。




3.断らない力


仕事を依頼されるということは、彼ならできると思われているからです。
頼まれた仕事が天職かもしれません。


断る力なんて言ってる場合じゃないです。




4.楽しむことをサボらない


仕事は9割、苦行です。


楽しいものとは限りません。
だから楽しむマインドが大事なのです。




5.「面白い」と言われ続けること


「面白い」は最高の褒め言葉です。


面白いと言われる、そしてもちろんメリットのある仕事をしたいな、と。






これはサラリーマンをやめた今もこだわっていることです。ご参考まで!


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。