「当社に入社してやりたいことは何ですか?」面接でよくある質問を制するポイント

2011.7.12  119729Views

こんにちは、常見陽平です。

エントリーシートや面接で聞かれる、
「当社に入社して、やってみたいことは何ですか?」という質問がよくあります。

皆さんならどんなことを書きますか?

その企業におけるまだ取り組んでいない新規ビジネスを提案する人もいれば、
「法人営業をやりたい」「商品企画をしたい」など現実的な配属先を書く人もいます。

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大事なのは実現可能性と企業のメリット


特に、「こんな新規事業を立ち上げたい」「こんな商品を作りたい」と言う場合、
意識しておきたいのは、「実現可能性」「その企業にとってのメリット」ということです。

自分がやりたいということだけでなく、
企業がその取り組みによって儲かるのか、メリットがあるのか。

現在、取り組んでいないとしたらその理由は何なのかも考えるとよいですね。


「儲かる提案」で内定した女子学生の話



ある中堅食品メーカーに内定した女子大生は、この点を徹底的に意識した就活をしました。
その食品メーカーは小麦粉を製造販売しています。

彼女は、その企業で扱っている小麦粉がスーパーなどで消費者向けに売られているものだけでなく、
法人向けにも納品していることに気付きました。

さらに、取引先にお菓子の製造・販売とレストラン・カフェのチェーンを運営してうるN社があることを調べました。

彼女が考えたのは、この企業との取引が増えたら、売上が増えると考えたのでした。

今度は、N社の課題を考えました。N社の人気商品は肉まんなどの饅頭なのですが、
夏になると売上が落ちるとのこと。

そこで、小麦粉を使い、N社の売上アップにつながる夏メニューを提案するということを考えました。
まさに、法人向けの提案営業ですね。
もちろん、話を聞く限り、企画のツメの甘さを感じる部分もありましたが、
法人営業を分かっていると評価され、内定に至ったのでした。



学生に欠けている視点とは?



まぁ、社会に出てからの仕事はまさにそうなのですが、自分のやりたいことではなく、
相手にとってメリットのあることをしなければなりません。

インターンシップでのアウトプットにしろ、就活での問答にしろ、
学生の提案で甘いなと感じるのは、

「それで儲かるのか」
「実現可能性はどうなのか」
「お客さんは喜ぶのか」

という視点が欠けていることです。

「志望動機」や「入社後やりたいこと」にこの視点をプラスしてみましょう。

<参考記事>

「それ、もう聞き飽きました...」あまりにも定番すぎる自己PR、志望動機はこれだ

社会人と学生の違いとは...?「お役に立ち、儲かる」という視点

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。