国語が苦手な人も大丈夫!?作文や小論文の選考を突破する4つのポイント

2014.2. 4  28055Views

出版社などのマスコミ業界の企業でよく出てくる作文・小論文。
作文・小論文の選考は出版社以外の企業でも導入されています。


選考過程を極秘にしている企業も多く、選考に行ってみたら突然小論文を課されてパニック!なんてことになることも。
そうならないためにも、事前に準備して臨みたいですね。
今回は作文・小論文の突破ポイントをご紹介します。

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1.どのようなテーマが出されるか知る


一般企業で出されるものは、

・「過去/現在/未来」の時間軸と
・「あなた自身/企業/社会」の立ち位置の軸

を掛け合わせたテーマが多いです。


例えば、

●学生時代に最も力をいれたこと、そこで得たこと
これは「過去」の「あなた」の実績について問い、そこから得たことを「企業」でどう生かせるかを見られています。

●現在の教育問題について一つ事例を挙げ、自由に意見を述べなさい
「現在」の「社会」についての知識と問題意識を問いつつ、その上で「企業」の立ち位置を理解しているかが問われています。日々の時事問題に留意しましょう。
また、このような時事ネタに関しては偏りすぎた意見は危険。
「自分は××と考える。確かに○○といった意見も考えられる。しかし~」というように展開していけば、論理的になります。

●10年後どのような社員になっていたいですか

「未来」の「あなた自身」について問われていますが、その「企業」においてどのような仕事をするのか理解していないとできません。様々な年代への社会人訪問などをしていると書きやすいでしょう。


また、マスコミ系は「三題噺」(3つの与えられたテーマを用いた創作文)や抽象的なテーマが多いので、対策も異なります。
こちらの記事も参考にしてみてください。

新聞社などマスコミを目指すあなたへ!作文・論文対策での4つのポイント

2.とにかく時間内に書ききる


最悪の事態は悩み過ぎて原稿用紙を全く埋められなかったというパターンです。
文才云々より、仕事に対する処理能力を見られています。

多少日本語が変、繰り返しになってしまっていると思われても、制限文字数の8~9割はとにかく埋めましょう。
パッと見て用紙がスカスカだと、読んですらもらえない可能性があります。

3.客観的・論理的な文章を書く


文章を書くことが好きな人は、情緒溢れる詩的な文章を書き連ねてしまう恐れがあります。
そのような文章がウケる企業もあるのですが、基本的には<客観性>の高い<論理的>な文章が好まれます。


そのような文章を書くには、
●実際に経験したこと
●統計の数値や学説、ニュース、書籍で得た知識
を盛り込むといいでしょう。

後者は日頃アンテナをいかに張っているかが問題です。
例えば、高齢化率は24.1%ですが※、「高齢化率は25%弱」「4人に1人が高齢者」というように、使えそうな統計データ等を簡単にメモしてストックしておきましょう。
内閣府「平成25年版 高齢者白書」より(2012年10月現在)

また、論展開をつなぐ接続詞(しかし/したがって/たとえば...等)の使い方を意識するだけで、わかりやすい文章が書けるようになります。

4.基本的な作文のルールを抑える


特に国語が苦手な人が意識したいポイントを挙げます。

●書くテーマは一つだけ(結論は一つ、具体例は複数あってOKです)
●一文は長すぎず、短すぎず
●句読点をしっかり用いる
●段落分けをする(最低でも「序論・本論・結論」で3段落は使いたいものです)
●段落の始めは一マス空ける
●主語/述語を明記する
●基本的には「~だ」「~である」調でOK
●誤字、脱字に気をつける

さいごに


いかがでしたか。
筆者は特別に国語が得意と言うわけではありませんでした。
しかし、商社・教育系コンサル・公的機関など全ての論文の選考に通過することができました。
就活用の文章の「型」を守れば、誰でも受かる文章を書くことはできるはずです。
がんばってください!


●参考書籍
20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書) 』古賀史健著


(ライター:ゆい)