2015年就活の旅、今だから使える技-クラウド就活-

2015.2.17  300Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。

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クラウドサービス、使ってる?


 前回に引き続き、「2015年就活の旅」シリーズということでお届けします。前回も触れましたが、もろもろツールが進化しているわけですよ。そのため、就活のやり方も進化するわけですよ。

 そうそう、お断りしておかなくてはならないことがあります。この手の新しいツールは私のような中年よりも、皆さんの方がずっと使いこなせていると思うのです。
皆さんの方がきっと、洗練された使い方、面白い使い方を知っているのではないか、と。他にも洗練された使い方はあるかと思いますので、ぜひ教えてくださいね。

 今回ご紹介するのは、クラウドツールです。ものすごくざっくり言うと、クラウド上にファイルを保存することにより、PC、スマホ、タブレットなどどんなデバイスからでもファイルにアクセスすることができ、さらにはデータを共有することもできるサービスです。代表的なサービスと言えば、Evernote、Dropboxなどですね。やはりざっくり説明すると、前者はウェブ上のノート、後者はUSBメモリのようなサービスです。他にもたくさんのサービスがあります。

 私は、両方使っています。自宅の書斎においてあるMacBook Pro、いつも持ち歩くMacBook AirにiPad Air2、iPhoneなど、まあ、ノートPCからタブレット、スマホまでひと通り使っているので、どの端末からも情報にアクセスできることがマストなのですね。Evernoteは主に、メモ代わりに利用しています。何か会議や打ち合わせのメモをここに入れたり、原稿のドラフトをここにまとめたりしています。アイデアが浮かんだ時もここに保存ですね。Dropboxは主にファイルの保存に使っています。ここに入れておくとどこでも編集ができるので便利なわけです。

 そもそも、皆さん、これらのサービスは使っていますかね?あくまで体感値ですが、学生も、社会人も使いこなしている人とあまり使わない人で二極化しているように感じるのですが。

 知っている人にはいまさらですが、こういうサービスがあるということをまず、おさえておきましょう。


就活でのクラウドサービスの活用法


 では、就活でクラウドサービスを活用する方法をいくつかご紹介します。

当たり前の方法だと言えば、それまでですが、使い方のヒントにしてみてください。次のうち2、3、4はどちらかというとEvernote向きですかね。

1. 業界・企業研究のツールとして
 クラウドサービスに業界・企業について調べたことをガシガシと保存していきましょう。まるでスクラップブックを作っているような感覚で使うことができます。

2. 自己PR、学チカ、志望動機を保存し、ブラッシュアップ
 選考でよく聞かれる「自己PR」「学チカ(学生時代に力を入れたこと)」「志望動機」などをここに保存しましょう。これらのものはもちろん、業界・企業に合わせて変えるべきなのですが、基本的な部分は変わらないと思います。ここに保存し、少しずつブラッシュアップしていきましょう。

3. 選考の履歴管理のために
 各社に出したエントリーシート、面接で聞かれたことなどをアップしておきましょう。面接の前など、移動中に振り返りなどができます。

4. todo管理のために
 毎日のto doを管理するのにも便利です。毎日、これでtodoリストを書いてみましょう。

5. 仲間で共有して組織的な就活を
 クラウドサービスには共有機能があります。特に1〜3にきくのですが、みんなで共有し、互いに加筆することで業界・企業に関する情報はどんどん集まります。エントリーシートなどを添削することも可能です。

 他にも名刺を保管する(Evernoteならスマホのカメラで写真をとるだけで保存OK)、就活日記を書く、録音可能なセミナーを保存する、一人でスマホを前に模擬面接した映像や音を共有する、気になるニュースを保存するなど使い方はまだまだあります。

 いかがでしょう。どこからでも、様々なデバイスで使うことができる、共有することができるのがクラウドサービスのポイントです。たくさんのワザがありますが、基本的な使い方だけでも就活にキクのでまずは使ってみましょう。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。