あなたの面接が劇的に変わる!?模擬面接官をしてみよう

2013.2.15  2605Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。






あなたは、面接官の気持ちをわかっていますか?






先日、東京経済大学と、日本大学で模擬面接会の模擬面接官役をやりました。
最近は、就活支援系のイベント講師や、この手の模擬面接会の講師役の仕事を減らしているので、実に久々の体験でした。


倫理憲章改訂2年目の今年の就活ですが、面接は昨年より早くなっている感じがしますね。
もう内々定が出ていますし。


ただ、就活の時期の議論というのは、いつも学生不在になりますよね。
さすがに早い時期の面接では、よっぽど志望度が高く無い限り、学生も「ここだ!」と踏みきれず、企業も学生をジャッジできず...。
そんなドラマが展開されています。


さて、私が担当した模擬面接ですが、率直なところ、まだ始めたばかりなんだなという印象でした。
いや、皆さん、頑張っていましたよ。
これから伸びるでしょう、きっと。
とはいえ、まだ場慣れしていないなと感じました。


自己PRがざっくりしすぎている、学生時代に力を入れたことのインパクトが薄い、志望動機が一般論...。
この時期の学生によくありがちな状態でした。


しかし、それだけでなく、まだ、決定的に大事なポイントに気づいていなかったのです。




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面接する側に身を置いてみる






それは何かと言うと、「相手にとってどうなんだ?」という視点です。
つまり、面接官はどう思うのか、採る側にとって聞きたい情報が適切に伝えられているかどうか、という点ですね。


就活の面接はよくも悪くも、大学や大学院の入試の面接とは違います。
ましてや、合コンとも違います。


何を見るのか?


それは、この人と働きたいかどうか、会社や仕事に合っていそうか、仕事はデキそうか、成長しそうか、などを見るわけです。
この部分を可能性の部分を含めてジャッジしていきます。
もちろん、完璧なジャッジなどあり得ません。それが大学入試とは違う点です。


とはいえ、面接官にとって、採りたいかどうかという1点がポイントになってきます。
別にここは演技をされても、ゴマをすられてもこまります。
採る側としてほしいかどうかという点につきます。


ここで、体験して頂きたいのが...。
面接官をやってみるという体験です。ぜひ、友人同士で模擬面接をしてみてください。
合格不合格の判断はしなくて結構です。
この点においては、そもそも選考基準も理解していないわけですから。


ただ、面接官という体験をしてみるということが大事です。
採る側の論理で見てみると、質問に対して本当に知りたいことは何なのか、相手からみてどう見えるのかなどの気づきがあることでしょう。


まあ、相手がいなければ、自分でデジカメやスマホで動画を撮影するのでもかまいません。
採る側の立場で映像を見ると、考えが変わるでしょう。


というわけで、面接が上手くいかなくて悩んでいるあなた、友人同士で(できれば先輩も入れて、ですが)、模擬面接をしてみましょう。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。