たいていのエントリーシートは成立してない!?劇的に変わる裏技とは

2012.2.21  18973Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。


エントリーシートの季節です。
皆さんは一度でも書いてみましたか?


たいていの学生はエントリーシートで悩んでいます。
書くネタがないという悩みに始まり、どのネタを書くべきか、どう表現すればいいのかなど悩みはつきません。
気がつけば締め切りがやってきます。





たいていのエントリーシートは成立していない




本来、エントリーシートは、学生自体をより深く味わうための手段だったはずです。
しかし、結果として学生にとっても企業にとってもこのプロセスが肥大化、煩雑化しているわけで。
そうこうしているうちも、学生はエントリーシートを書かざるを得ず、企業は大量のエントリーシートの対応に追われます(薄々気づいているかと思いますが、読まない企業もあるわけなんですけど)。


弊社でも、モニター調査のために2013年卒の学生のエントリーシートを集め、添削をしてみたのですが、正直なところ(毎年なことですが)、残念なエントリーシートが多いですね。
大きく分けて3段階くらいの課題があるかと思います。


1.日本語として成立していない(誤字脱字に始まり、助詞の間違い、「です・ます」体と「だ・である」体が混在している、など)
2.読み手のことを考えていない(読みにくい、わかりにくい)
3.職場で成長、活躍するイメージがわかない(会う気が起きない)


実は1、2のレベルのものが多数ですね。


大学でもレポートなどを書いてきたはずですし、これも相手にとってどうなのかという視点が問われるはずなのですが、大学では要求された課題に一応こたえていて、文字数が埋まっているものをレポートと読んでしまっています。
さらに最も大切な「会いたい」という気持ちがわかないもの。
これが多いわけですね。


前提として、今一度確認したいのは、就活、そしてその先の世界は相手ありきの世界だということなのです。
相手にとってどうなのかということが、何においても問われます。
その企業や仕事が好きだ、やりたいという気持ちも大事ですけど、それだけではダメですね。
自分を採用する意味は何なのかが相手に伝わるものにならなければなりません。
ただ、そこまで達しているエントリーシートはなかなかないですね...。


文章力の強化について、普段からの読み、聞く、書く、話すなど基礎的なコミュニケーションを強化すること、良文を読むこと、とにかく書いて実践することなど、様々な対策がありますが、とはいえ、大手を中心に選考がそこまで来ているという人も多数です。


さて、どうしましょうかね?


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自信のないアナタのエントリーシートが変わる、裏技とは






では、どうすればいいでしょうか?
自信のないアナタのエントリーシートが変わる、裏技をいくつかご紹介します。


1.裏紙、ポストイットに書きなぐる


ネタだし、下書きが命です。
まずは、設問に関連することで自分に関するネタ、企業に関して知っていることを書きなぐりましょう。
どんどんネタを出し、グループ化していきます。


自分に関することは友人からの指摘に耳を傾けましょう。
企業に関してわからないことは調べます。


2.各設問において、10秒以内で言える「要するにこれ!」という要約を考える


実はこれ、大学のレポートなどでも使える技です。
いや、本だってそうです。
各段落、章、本全体で「要するに言いたいこと」を明確化していないと良いものはできません。


「要するにこれ!」を考え抜きましょう。そして、その結論を冒頭に持ってきます。


3.いったん、形容詞ゼロ、最低限の接続詞で書いてみる


形容詞を使うとボケてしまうのですよね。
一見するとまっとうな文章にはなるのですけど。
形容詞ゼロで、数字と事実でいったん作ってみるとよいでしょう。
接続詞もそうです。
極論、なくても通じる文章はシンプルかつこなれています。


4.言い切る努力をする


言い切るのは勇気がいりますが、「です」「でした」と言い切れるように自分や、企業に関する事実を棚卸ししましょう。


5.その企業でいきいき活躍している自分をイメージする


学生時代の体験にしろ、これからのことについても、いきいき活躍している自分をイメージすると、書いていてテンションも上がりますし、向こうにも想いは伝わります。


6.自分の都合だけにしない


「好きだ」「やりたい」という自分の都合だけで書くのはやめましょう。
相手にとってどうなのか、あなたを採って得するのかを意識したいです。


7.読み上げる


これは、間違いのチェックにも使えることでしょう。
一度書いたら、声に出して読み上げてみましょう。


8.誰かに読んでもらう


できればキャリアセンターのスタッフや社会人の先輩がいいのですが、友人や家族でも、人に読んでもらうという行為は大事です。
これで伝わるのかどうかということがわかります。


9.念入りに仕上げる


最後の最後でミスがあると残念な気分になるのですよねぇ。
後悔することも。ミスのないように書き、何度も読みなおしましょう。


10.保存する


スキャンする、コピーを取る、テキストをファイルで残すなどして保存しておきましょう。
落ちたとき、通ったときの振り返りこそ大事です。
何がよくて、何がよくないのかを考えましょう。




実にベーシックなことですが、まず、ここからいきますかね。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。