エントリーシートを書く前に、良文の「カキペ」から初めてみる

2011.1.13  5314Views

こんにちは、常見陽平です。

「何を書いていいのか、わからない」
「書くネタがない」
「書いてみたが、しっくり来ない」

エントリーシート(ES)に関する悩みはつきません。
締め切りも迫ってきて、焦っている方も多いかと思います。
でも、私はこんなときこそ、冷静になるべきだと思います。
前回も触れましたが、まずは立ち止まってエントリーシートとは何なのかを考えたいところです。


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エントリーシート(ES)に書く文章とは


 
皆さんが普段書いているブログやmixi日記などとエントリーシートが決定的に違うことがあります。
言ってみれば前者は「作文」です。自分と、もともと共感してくれる仲間くらいに届けばいいのです。

後者が決定的に違うのは「機能的な文章であること」ということです。
あなたという人がどんな人で、この人を採用したら得しそうなのか(基礎力があるのか、会社の風土に合ってそうか、または会社に新しい風を入れてくれそうか、今後成長しそうかなど)、その根拠は何なのかが伝わるということですね。

社会人視点での「機能的な文章」を書くことに慣れましょう。



良文の「カキペ」のススメ


 
オススメなのが、まず「良文を写すこと」です。

例えば、朝日新聞での「天声人語」など、新聞のコラムは言いたいことがはっきりしていて、短文の中にポイントと主張がギューッと詰まっています。
熟語の使い方なども絶妙で、しまる文章になっています。

これを手で書き写すという練習を2回くらいしてみましょう。
文章のリズム含め、良文とは何なのかが分かります。

これを私は「カキペ」と読んでいます。
まずは、オトナの文章に慣れましょう。

もちろん、本番のエントリーシートに写してはダメですよ。あくまで、練習としてですよ。
そして、あくまで「世の中一般でいう良文」を写すことに意味があります。
エントリーシートの見本を書き写す練習をしても「型」は学べますが、埋没するものになりがちなので要注意です。



さいごに


 
ちなみに、「機能的な文章」を学ぶ上で最適な本は、『22歳からの国語力』(川辺秀美 講談社現代新書)です。

エッセンスが詰まっています。ぜひ、手にとってみてください。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。