就活マニュアル本に載ってない「スマホ就活のすすめ」(1)音声入力を使いこなせ!

2017.4.14  2836Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。2018年卒の就活も、すでに大忙しですよね。


これから12回シリーズで、「スマホ就活のすすめ」というテーマで書きますね。というのも、スマホがこれだけ便利になっているのにも関わらず、就活マニュアル本や、ノウハウ系のサイト、大学の就活対策講座では、スマホを活用した技がほとんど紹介されていないと感じたからです。これは、実にもったいない。


「いや、さすがに学生たちはスマホ世代で使いこなしているだろ」という声が聞こえてきそうですが...。学生たちのスマホの使い方を観察しても、使いこなしていそうで、不十分ということがよくあるわけです。


というわけで、このシリーズ、12回にわたってお届けしますので、ご期待くださいね。第1回目は、「音声入力を使いこなせ」です。

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スマホの音声入力、いい感じじゃない?


今年は、iPhoneが登場してから10年です。スマホは、進化を続けてきました。


私もスマホを使い始めて7年目。今はiPhone7Plusの256GBモデルを使っているのですが、もう便利すぎて、これナシの日々はありえません。画面が大きいので、新聞の電子版を読むのも楽になりました。いちいちサクサク動くので、気持ちいいです。


スマホの進化といえば、画面の大型化や高画質化、防水仕様、電子マネー機能の強化、スマートウォッチとの連動、指紋認証など実に様々ですが、大きく進化していると感じるのが、音声認識です。検索などを行うときは、音声入力を使う人も増えてきました。居酒屋などでも、次の店を探すために「新橋 バー」などとつぶやいている人をよく見かけます。


この音声入力ですが、最近は実に感度がよくなっております。検索のキーワードだけでなく、文章の入力にも耐えうるレベルになってきました。なんでも、卒論を音声入力で書いた学生も現れ始めています。


これを就活に活かさない手はありません。活用する方法をご紹介します。



入力だけなら、フリック入力の方が速いが...


ぱっと思いつく活用法と言えば、エントリーシートの作成です。音声入力で下書きを書いて、PCなどで編集するわけです。

もっとも、このやり方ですが、スピードでは実は速いわけではありません。慣れている人にとっては、フリック入力×予測変換の方が速いことでしょう。そう、ここもスマホの進化を感じる部分ですよね。


それでも、音声入力で書くメリットはあります。こちらの方が、フリック入力×予測変換よりも、あたたかいというか、熱いというか、エモい文体になるのです。さらに、ちょっと思いついたことなど、文にしていいか迷うものも保存しておくことができるので、便利です。


というわけで、エントリーシートを書くときなどは、まずは音声入力で思ったことをつぶやいてみましょう。それを、PCで編集してみることをおすすめします。



ちょっとしたメモにも便利


他にも音声入力を活用できるシーンはあります。たとえば、就活日記です。就活に関するその日の発見を音声で入力し、保存しておくのです。ペンやキーボード、フリック入力よりも手軽に文字化することができます。文字にしておくと、あとでエントリーシートを書く際などに便利です。


また、面接の練習を書き起こしてしまうという技もあります。スマホに向かって志望動機などを話すことによって、テキスト化し、あとで読み返し、振り返るのです。


このように、音声入力は就活を劇的に変えます。ぜひ活用しましょう。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。