写真・動画フル活用就活のススメ

2015.1.28  160Views

 皆さん、こんにちは。常見陽平です。

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思い出がいっぱいの写真・動画で自己分析


 現在の就活生が、明らかに得していると感じることがあります。それは、今の3年生くらいの代だと、自分に関する写真や動画がデジタルデータでかなり残っている世代だからです。

 幼い頃の記録も、デジカメやデジタル・ビデオのデータで残っていますし、最初に持った携帯に、当然のようにカメラがついていたわけです。・・・私がカメラ付携帯を持ったのは、2001年くらいだったかと記憶しております。20代後半の頃でした。最初の携帯を買ったのは21歳。登録できる電話番号もわずかでした。おじさんの昔話ですね。すみません。

 本題に戻ると...。私、この膨大な個人の記録を就活に活かさない手はないと思うのですね。まず、これは自己分析に活用できます。自己分析のやり方と言えば、自分史やライフラインチャート(人生の浮き沈みのグラフ)を書くという手法がありますが、これをやる前に、可能な限り、写真や動画を見て、自分の人生を振り返ってみる、と。これで、忘れていた自分にとっての大事な体験が蘇ります。自分の得意・不得意、好き・嫌いにも気づくはずです。

 可能なら、友人などにもスライドショーモードで見せてみましょう。自分では大したことがないと思っていても、他人からみると、実は評価されるようなことに気づくことでしょう。

 このように、写真・動画は自己分析に活用しない手はないのです。



写真・動画で自己アピール


 この写真、動画はエントリーシートや面接にも大活躍します。

 エントリーシートには自由に記述する欄があります。こちらには、写真を貼り付けてもたいていの場合、OKなのですよね(企業にもよりますが)。自分の成功体験の写真を貼り付けると良いでしょう。写真が残っていなくても、動画が残っていれば、ここからクリッピングすることができます。最近では、DVDを同封することを歓迎する企業も登場しています。

 エントリーシートを書く上でも、写真や動画に関して説明文を書いていけば、「学生時代に力を入れたこと」を簡単に書くことができます。

 さらにOB・OG訪問、リクルーター面談、面接などで写真や動画をタブレットに入れてアピールするという手もあります。そう、これもOKなのですね、企業の風土によりますが。

 デジタル・ネイティブ世代と言われますが、この特徴はネット関連だけではありません。デジタルアーカイブを活用して就活を進めましょう。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。