<就活に役立つヒント>「あなたは何を大切にしてきましたか?」

2010.7.30  2145Views

こんにちは、常見陽平です。

ここ数カ月、たくさんの大学で、キャリアガイダンスの講師をする機会がありました。

就活対策は主に、

「業界・企業研究」
「自己分析」
「各種選考対策(エントリーシート、筆記試験、面接などの対策)」

に分かれますが、就活が始まる前の学生に
「就活で一番大切な対策は何だと思いますか?」
と聞くと、必ず「自己分析」が1位になります。

まぁ、就活を終えた学生に聞くと、実は「業界・企業分析」が1位になるのですけどね。
 

a1130_000055.jpg



自己分析にはハマりすぎない


 
「就活は自己分析から始まる」と言っても過言ではないですが、実は就活に本格的に自己分析が取り入れられたのは約十数年前からです。

『絶対内定』が大ヒットしたこと、『就職ジャーナル』で特集が組まれたことなどがキッカケだと言われています。

私が就活をした頃は、意識して自己分析をしていたわけではないですが、
「自分の使命は何か?」
「自分が大事にしている価値観は何か?」
などは考えていましたね。


自己分析が大切であることは否定しませんが、これにハマりすぎている学生も多数見かけます。

浅い自己分析、志望先に合わせた自己分析になってもいけません。
就活支援講座の講師をしていても、自己分析の結果を聞くとあまりにもズレていて、「アナタ、そうじゃないでしょ?」と思うことも。



気づいて欲しい、大事なこと


 
自分史作成、人生曲線作成など自己分析の手法は様々ですが、気づいて頂きたいのは、

「あなたは何を大切にしてきましたか?」

ということです。

これは、糸井重里さんの本で私が大好きな『はたらきたい。』(ほぼ日ブックス)のメッセージでもあります。

「あなたは何を大切にしてきましたか?」

自分自身に問いかけてみましょう。

※ほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)の就職論がまとめられた本。
サイトだけで読むことができるコンテンツもお勧めです。



執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。