2015年就活の旅、企業ホームページ就活

2015.3. 9  749Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。

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私が「2015年就活の旅」シリーズを書くワケ



 今回も「2015年就活の旅」シリーズをお届けします。私がなぜ、このシリーズを書くのか?それは、毎年、発売される年度版の「就活対策本」が、現実の就活とズレ始めていると感じたからです。

 より具体的に説明します、2015年現在の就活においては、スマホやタブレットなどのツール、ウェブサービスなどが充実してきていますし、企業の採用活動や、情報発信の仕方も変わっています。これは、前述したような本ではフォローされていません。また、求人が回復傾向であることもあり、就活対策系の情報も以前ほどウェブ上で見かけなくなりました。

 このサイトは2010年に始まりました。「就活生にとって本当に使える情報をお届けする」というコンセプトで続けてきました。この手のノウハウサイトというのは、1年くらい運営すると、就活対策に関する情報はいったんひと通り揃うわけで、あとはそれをアップデートしていけばいいのですが...。このサイトでは、毎年、私と、その時代の学生ライターが記事を書き下ろしてきました。あえて、そのタイミングに合う記事を毎年発信しようとして、こうなりました。

 もちろん、就活ノウハウというのは変わらないもの、普遍的なものも多数あります。ただ、就活時期繰り下げなど、環境の変化が大きい中、またなんせ、新たなツールが多数出てきている中、いま最も使える方法をお伝えしていくのが筋なのではないかと思った次第です。

 というわけで、今回も、最新の技をお伝えしていきたいと思います。


企業のホームページ、見てる?



 前置きが長くなりましたが、2015年就活の旅、今回は「企業ホームページ就活」をご紹介したいと思います。

 突然ですが、皆さん、いま行きたい企業はどこですか?その企業のホームページを見たことがありますか?おそらく、「採用情報」の「新卒採用」コーナーはいつも覗いていても、その他のページを読んでいない方が多いことでしょう。これは勿体ない話です。

 このサイトが始まった2010年頃と、現在を比較すると明らかに情報の量が増えています。企業がネットを使った情報発信にますます力を入れていることが感じられます。最新の企業情報を自ら発信していくことが重要視されていること、個人投資家が増え決算情報などを発信していく必要があること、企業の活動に対する説明責任などからです。当時は、TwitterやFacebookによる情報発信が話題となり始めた頃でしたが、今では当たり前になってきました。さらには最近ではオウンドメディアと言って、各社が自ら情報を発信するニュースサイトのようなものを設置し始めました。

 このように、企業ホームページは情報の宝庫です。活用しない手はないでしょう。


見るべきコーナーは、これだ!



 では、企業ホームページのどこを見ると良いでしょう?見るべきポイントは次のところと思います。

・企業概要
何をやっている企業なのかがわかります。当たり前のようで、侮れません。意外な新規事業をやっていることに気づくことも。どんな企業の傘下なのかなどもわかります。役員一覧もチェックすると、同族企業なのかどうかなどもわかります。
※なお、同族企業=悪というわけではありません。これは話すと長くなるので、またどこかで。

・経営者のメッセージ
経営者がどんな人なのか、何を目指しているのかがよくわかります。


・沿革(歴史)
その名の通りですが、企業がどのように発展してきたのかがわかります。よくよく読みとくと、その企業のクセのようなものもわかりますね。


・新着情報
いわゆる、新しいニュースですね。新商品や新サービス、さらには業務提携のお知らせまであります。選考で「こんな新商品を出すべきです」なんてことをドヤ顔で言う前にチェックしておきましょう。学生が提案することは、もうとっくにやっていたりします。


・IR情報
投資家向けの情報ですね。決算の状況、どの事業が伸びているか、今後の方向性などがよくわかります。聞いた瞬間、「難しそうだな」と思うかもしれませんが、怖がらないでください。最近は株を始めたばかりの個人投資家にもわかりやすいように、簡単にまとめたスライドがあったり、ビデオがあったりとわかりやすくなっています。


・CSR情報
企業の事業説明から、社会貢献活動、環境への対応、コンプライアンスへの取り組みなどがひと通りわかるコーナーです。CSRは「企業の社会的責任」を意味します。よく、この言葉を聞くと、社会貢献活動などを真っ先に思い出す人が多いかと思いますが、これは誤解です。事業に関する説明責任なども含むのです。業界・企業研究にぴったりです。


 他にもたくさんありますが、このへんで。最近では、前述したように、自社でニュースサイトのようなものを作っていることもあります。こちらも楽しく読めて、企業研究をできますよ。

 というわけで、採用情報コーナーや就職ナビの情報もいいですが、数年前より進化している企業のホームページを使い倒しましょう。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。