「伝わる」コミュニケーション 自分の言動は自分で確認する

2012.3. 6  1544Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。


3月です。


エントリーシートの締め切りもいっぱい。
面接もいっぱいになってきました。
Twitterを見ていても、「祈られた」ツイートが増えてきて、胸が痛んでいます。
皆さんの検討をお祈りしております。


困ったときは、就活の栞の本、『困ったときに本当に使える 就活のヒント100 』(マガジンハウス)を手にとってみてくださいね。
おかげ様で役に立つと評判です。
まるでステマのような宣伝になってしまいましたが、真面目な話をすると、物事がうまくいかないときほど、太く短く反省をして振り返りをし、気持よくやり直すことが大事です。
応援しております。


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あなたの面接、見たことありますか?




まったく話は変わりますが、先日、ラジオに出演する機会がありました。
J-WAVEのJAM THE WORLDという番組で、早稲田大学のクオーター制導入についてでした。
電話出演でした。


おかげ様でメデイアからはよく声がかかり、よく取材対応はしてきました。
この日も本人としては熱く語ったつもりなのですが、茶の間で聞いていた妻からは酷評されてしまいました。
なんでも、早口なのと、「えー」「いわゆる」が多すぎること、語尾が上ずっていること、話が細かすぎることなどがダメだしのポイントでした。
うっ、うっ、悲しいですね。
ただ、今後のためを思って、あえて猛ダメ出しをしてくれたようです。
歳を重ねると、だんだん叱ってくれる人が少なくなるので、ありがたいのですが。


ただ、再認識したことは「伝える」と「伝わる」は違うということです。


自分が「伝えたい」と思っても、「伝わる」ことを達成しなければ意味がありません。
これは就活の面接に限らず、社会に出てからも公私ともに期待されることです。


ちょっとしたコミュニケーションミスで、大失敗したりするものです。
ビジネスにおけるミスの90%はコミュニケーションミスだと言われていますね。
しかも、これは話が上手な人でも起こってしまうことです。


あなたのコミュニケーションは「伝わる」ものになっているでしょうか?




自分のコミュニケーションを見てみよう




「伝わる」コミュニケーションはまさに就活でも求められるものです。
昨年の今頃もこのコラムでおすすめしましたが、皆さんにやって頂きたいのは、自分のコミュニケーションを振り返ってみるということです。


ES対策にしろ、面接対策にしろ、大事なのは、人に見てもらう。
あるいは、自分で客観視するということです。


ESなどは、ぜひ冷静になってから自分で読み返すこと、人に見てもらうことを意識したいですね。


面接に関しては、自己PR、学生時代に力を入れたこと、志望動機、将来のビジョンなど、よく聞かれることで構わないので、自分でデジカメやスマホ、ICレコーダーなどを使って録音、録画してみましょう。
できれば、映像で見た方がいいですね。
姿勢や言葉遣いなど、細かい部分で気づきがあります。
伝わるものになっていないことが明らかになります。


ここで参考になるのは、ラジオ番組ですね。
音しかない中、パーソナリティーは伝わるコミュニケーションを意識しています。
限られた時間の中で、完結かつ具体的に説明していますね。






「伝わる」コミュニケーション、意識しましょう。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。