「無い内定」からの脱出!起死回生の求人探し方法

2011.6.23  6551Views

こんにちは、常見陽平です。


震災で分散化、遅延化した2012年度新卒採用ですが、
6月に選考を延期した大手企業も内定出しが行われつつあります。


逆に言うと、まだ内定が一つもないという学生も増えつつあるわけです。


まだ「無い内定」の就活生が、やるべきことは何でしょうか?
今回は求人の探し方について考えてみたいと思います。




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 求人はある!まず、キャリアセンターに行け!
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はっきり言います。


求人は、あります。


もちろん、先日のエントリーでふれたとおり、
中堅・中小企業の求人はまだまだ先行き不透明感はあります。
ただ、現在募集中の企業はまだまだあります。


就職ナビサイトなどでも、「新規掲載」という企業は今の時期でもあるわけです。
また、応募締め切り情報などもありますので、チェックしてみましょう。
合説だってまだまだ開催予定はあります。
いわゆる正攻法でもまだまだ求人はあるのです。
 
これらの求人ももちろんよいのですが、
一番身近で命中率が高いのは大学のキャリアセンターでしょう。


内定辞退が多発したものの、大々的な二次募集はしたくないという理由から、
「学生を紹介してくれないか?」といくつかの大学限定で求人が出る場合があります。
キャリアセンターに新たに届いた求人をチェックしておきましょう。


スポットで、大学指名でくる求人はその大学から採る気満々なのです。
このような求人により、
就職留年を決意しかけていた大学4年生の最後の1月くらいに内定が出た学生もいます。
 
他、求人を探す手段としては厚生労働省のジョブパークなどのように、
中堅・中小企業を中心とした求人情報を掲載しているサイト、
自治体主催のマッチングイベントなどもあります。


さらに、地元で仕事を探したいと思っている人はタウン求人誌も意外に使えます。
というのも、新卒・中途同時募集という求人がたまに掲載されているからです。
 
他にも、新卒紹介などを利用する手もあります。






 突然電話やコネ入社など裏技も
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かなりゲリラ的な方法ですし命中率も低いですが、
「新卒の募集はしていないでしょうか?」と企業に電話をかける手も。


「いい人がいたらとりたい」と思っている、潜在的な人材ニーズがある企業もあるのです。
 
家族、親戚、友人・知人が知っている企業で人材を募集している企業がないか聞いてみるのも手です。
いわゆるコネに近いですが。
ある意味、あなたを信頼して採用するので、合う会社と出会いやすいことも。
もちろん、コネがあるからといって必ず内定するわけではありませんが。


そして、紹介してくれた方への責任が発生することも覚えておきましょう。






 大手企業の夏採用は、簡単ではない?
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ところで、大手企業を中心に夏採用などの発表が相次いでいます。


行きたかったのに、エントリーの締切りが間に合わなかった企業のホームページを開き、
採用コーナーをチェックしてみてください。
意外にもサラリと夏採用の情報は掲載されています。
 
ただし、これらの募集が楽勝かというと、そういうわけでもありません。
求人数は多いとは限りませんし、留学帰りの学生、
大学院進学や公務員試験と掛け持ちしようとしている学生、
就活を開始する時期が遅かった大物学生などが応募してくるわけで、
競争は激しい可能性も。


楽ではないと思っていてください。


もっとも、夏採用や秋採用で大本命の企業に内定した学生もいますが。


募集はしていますが、あなたが内定できるかどうかは別問題ですねぇ。


大手企業、アコガレ企業を中心に受けて落ちまくったことの反省点は活かしたいところです。
 


 
 さいごに
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『SLAM DUNK』の安西先生の名台詞ではありませんが、「諦めたらそこで試合終了」です。


求人は、あります。
諦めずにいきましょう。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。