「アラサー女子に会え!」納得して内定するためのOB・OG訪問のススメ

2011.6. 9  2148Views

こんにちは、常見陽平です。




「女性にとって働きやすい」とは...?






愛知県のある学生から内定報告を受けました。
大手インフラ系企業の総合職と、大手金融機関のエリア総合職に内定。
悩んだ末に、大手金融機関のエリア総合職を選んだそうです。
彼女は総合職だけでなく、エリア総合職や、一般職も視野に入れていました。


金融機関など、一般職の採用に力を入れている企業では、
女子学生限定のセミナーをよく開催しています。
一般職の採用で、企業は優秀女子にきてもらうためにアピールするポイントは、
いかに「女性にとって働きやすいか」というポイントです。


この概念自体、ちょっと考えるとわかると思うのですが、
非常に曖昧であり、その人の価値観や理想とする働き方、人生のステージによって違うのですけどね。


いかに出産・育児を応援する制度が優れているかなどが訴求されるわけです。
そして、産休・育休後に職場復帰したママ社員がセミナーに登場し、
いかに制度などが優れているかということを説明します。
彼女は、この手のセミナーについて、いつも首をかしげていました。


そんな上手い話が本当にあるのだろうか、と。




a0001_008090.jpg




アラサー女子へのOG訪問で分かったリアル








その彼女が就活でこだわったのはOG訪問でした。
訪問したOGは20人以上。そのうち、内定先の社員とは10人以上会いました。


彼女はワークライフバランスに期待しているわけではなく、
キレイ事だらけのセミナーに疑問を感じ、実態を知りたかったようです。


セミナーに参加した企業のOGを探し出し、話を聞きにいくと、
ホンネのガールズトークが出る、出る・・・。


彼女は、OGからぶっちゃけたところの職場の現実、
日本社会で女性が働くということの現実を知ることができたようです。


内定先の金融機関についても、必ずしも良い話ばかりを聞いたわけではありませんでした。
しかしながら、入社後のやりがいも聞くことができて、覚悟が持てたようです。


もちろん、彼女が言うように「入ってみないと分からない」部分も多いのですが。


また、アラサー女子たちと会うことにより、出産を経験し復帰した生の声や、
1年目や2年目の社員では見えづらい全社的な視点、
女性が男社会で働くことのリアルも聞くこともできたようです。
彼女が一番知りたいことを分かっていたのがアラサー女子だったんですね。
今年面接官を担当する人達とも会えたことにより、面接官の視点も持てて有意義だったとのことでした。






納得内定のためのこだわり






先日、採用担当者向けのセミナーを開催し、
就活を終えた5人の学生によるパネルディスカッションを行ったのですが、
その際も納得して内定まで進んだ学生たちは社員に会い、


「この人たちと働きたいか?」
「尊敬できる大人だろうか?」


ということにこだわっていました。


中には、会社説明会に出てくる社員と、OB訪問した人とのギャップに驚いていましたが。
これから就活を始める3年生も、就活が終わりに近づいていて、
どこに行くべきかを迷っている人も、"納得内定"のポイントはOB・OG訪問だと思います。








OB・OG訪問を通して飾りっけのない現実を直視し、この人たちと働きたいかを考えてみましょう。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。