キャリアセンターには、まだ大手の求人がある

2014.6. 4  449Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。

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周りに内定長者がいて悩んでいないか?



「まわりの友人はいくつも内定が出ているのに、私はゼロ...」そんなことで悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

求人数は回復傾向です。リクルートワークス研究所が4月24日に発表した「ワークス大卒求人倍率調査」によると、現在就活中の大学4年生の代である2015年度新卒採用においては、求人倍率は1.61倍と、前年の1.28倍より+0.33ポイントと大幅に上昇しました。
関東・関西の大学キャリアセンター職員数名に聞いてみましたが、内定率は上昇傾向、就職先の銘柄も大手が多めだそうです。

とはいえ、就活のスタートが遅かった人、ペースが掴めなかった人を中心に、まだ内定を持っていない人もいることでしょう。}周りの人には、いっぱい内定が出ているのにと悔しがる気持ちもわかります。

でも、ご安心ください。
就活はまだまだこれから。就活を再起動しましょう。


まず、弱点を明らかにする


まずは、これまでの就活について、指導教官やキャリアセンター職員など、信頼できる大人に恥ずかしがらずに相談を。
自分の何が良くなかったのかを確認し、課題を明らかにしましょう。
たいてい、業界・企業選びがズレている、選考対策が弱いというところにいきつくのですが。

友人に励ましてもらうのも手ですね。
ダメ出しだけではなく、ポジ出し、良い部分を指摘してもらいましょう。
うまくいかないやり方で続けていてもダメです。
何がダメだったのかを確認しておきましょう。


求人はまだ、ある


求人はまだまだあります。
中堅・中小の採用はまだまだこれからですし、大手も、まだ採りきれておらず採用を水面下で続けている企業も。
就職ナビなどにも追加の求人が出ていますが、なんと言っても注目すべきはキャリアセンターにくる求人です。
ネットでは公開せず、個別の大学に追加募集をかけることがあるのです。
応募が殺到することを避けるためです。

この時期にくる求人は中堅・中小企業ばかりだろうと心配する方もいるかもしれませんが、大手からの求人も多いです。
採用しきれなかった分、内定辞退の分を追加で採ろうとしているのですね。
4年生向けの企業説明会も、学内で開催されます。
ここに参加する企業は、あなたの大学の学生を採用したいという意欲があるわけですから、内定につながりやすいですよ。

就活は、まだまだこれからです。
諦めずに前に進みましょう。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。