たくさんある企業からどう探す?自分にとって理想の企業の見つけ方

2014.6. 5  3323Views

たくさんある企業の中で、自分にあった企業を見つける事は難しいです。

内定を獲得するまで内定をもらう事に必死になって頑張っている方もいれば、内定をもらったとたんに「本当にこの会社でいいのだろうか...?」と悩む方もいます。

そこで今回は自分にとって理想の会社の見つけ方、そして決め方をご紹介します。

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1.会社選びの軸を整理する



自分なりの企業選びの軸を整理することが大切です。
軸とは、仕事をするうえで大事にしたいことや、譲れないことです。
ただ闇雲に企業の面接を受けたり、企業説明会に行くのは時間とお金の無駄です。

軸は人それぞれで、
「理念に共感できるか?」
「チームで働く仕事か?一人でやる仕事か?」
「営業が出来る仕事か?」
「福利厚生が充実しているか?」
など、様々な軸があります。

自分なりに軸を整理していき、自分の軸に合った企業の選考や説明会を受けにいきましょう。

ただ、軸を定めるときに重要な点があります。
それは「なぜその軸なのか?」を自分で理解し、説明できるようにしておく事です。
その理由は、面接でより話しやすくするためです。
「チームで働く仕事」の軸を持っている人の場合、「スポーツにおいてチームで勝つことを大切にしてきた。だから、企業でもチームで働く仕事をしたい」と説明できると、相手もなぜそれを軸にするのかを理解できますよね。

ではその軸を整理するためにはどうすれば良いでしょうか。
それは自己分析です。
自己分析をする事で、自分が過去に何を大切にしてきたのかが見えてきます。
その結果、先ほど上げたチームで仕事をするという軸が整理されるかもしれませんね。

自己分析を通じて、大切にしたい軸を探しましょう。



2.自分が決めた会社を正解にするという覚悟



大切にしたい軸に合った企業で選考が進んでいくと、内定に辿り着くことも。
そこで悩んでしまい、どの会社に行こうか、本当にこの会社で良いのかと迷う方もいます。
当然、自分の軸が一番満たされている会社に行くのがベストでしょう。

しかしながら悩んだ時には、自分が覚悟をもって決めた会社で頑張り、結果として自分に合う会社にするという選択もオススメします。
なぜなら、日本にある会社数は約300万社と言われているので、本当に自分に合う会社など見つけることの方が難しいからです。




3.キャリアは8割偶然で出来ている



スタンフォード大学ジョン・クランボルツ教授は「キャリアは基本的に予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される」と発表しました。
キャリア論では有名な「計画された偶発性理論」です。
キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねる事で形成されるという考え方です。
予期せぬ出来事を自分の人生にとって Planned Happenstanceにするための5つのポイントを紹介します。

1.柔軟性...「これもあり」と捉えて、信念、態度、行動を変えて様々な取り組みを始める姿勢がチャンスを運ぶ。
2.好奇心...色々なことに興味を持って取り組むことが、チャンスを引き寄せ、良い偶然を運ぶ。
3.リスク・テイキング...新しいことを始めるにはリスクを伴うが、チャンスの種を蒔くには新しいことをする必要がある。
4.楽観性...失敗やネガティブな出来事もプラスにとらえて行動する姿勢を持つ。
5.持続性...興味を持ったことに持続的に取り組むことで、能力・見識が拡がりチャンスの種が育つ。

ファーストキャリアから、本当にやりたい仕事に就くことができる方が稀であるということが分かります。
最初からやりたいことをガチガチと固めたり、やりたいことがない...と焦るよりも、キャリアで起こりうる偶然を楽しむ、というスタンスで就活に臨むことも大事かもしれません。




さいごに



何かに挑戦しなければ何も始まりません。上記の3つのポイントは確かに大事です。
しかし、自分の将来に繋がる良い偶然やチャンスを引き寄せるには、行動しなければなりません。
本当にこれだという確信を持っていなかったとしても、何かしら縁やきっかけがあったものには全力で取り組んでみましょう。


(ライター:しんや 学生団体「Realize」代表)