「チームワークを発揮した経験は?」チームワークを問う質問で意識したい3つのポイント

2014.3. 6  68179Views

「チームワークを発揮した経験を教えて下さい」

「周囲と協力して何かをやり遂げたことはありますか?」

チームワークを問う質問は、エントリーシートや面接で聞かれやすいものの1つです。
今回はこの質問に対処するポイントをお伝えします。

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企業での仕事は個人プレーではない


そもそもなぜ就活でチームワークについて問われるのでしょうか。
それは、大半の仕事は1人では出来ないからです。
特に重要な仕事ほど、周りと分担し、協力しあわなければ成り立ちません。
つまり、チームワークは働く上で欠かせない要素なのです。

では、具体的にどうチームワークをアピールすれば良いのでしょうか。
以下のポイントを参考にしてみて下さい。

1.目的と結果は何か



目的と結果という考えを企業はしばしば重視します。
ここで言う目的とは「どんな結果にしたいか」、結果とは「最終的にやってみてどうなったか」です。

具体的には、まず目的を決め、そこから逆算して何をするかを決める。
それをもとに実際にやってみる。
そして、やってみた結果をもとに次の目的を決める......。

このような形で、目的と結果を頭に置いてムダやモレ無く行動すると成果が出やすくなると考えられています。
逆に、目的を定めず、結果から何の反省もしないでする行動は、あまり評価されません。


就活においてもこれは同じです。
学生時代に周囲と力を注いだ事が部活動だとします。
同じ部活動でも、「ただみんなで楽しく出来ればいいや」と無計画に取り組んでいた学生より、大会での優勝を目指して作戦を立て、実行してきた学生の方が評価されます。
目的と結果をきちんと意識できているからです。
自分の経験が目的と結果に基づいているか、再確認して見て下さいね。

2.成果を出すためにどう貢献したのか



「チームで大きな成果を上げた!でも頑張ったのは自分ではなくチームメイト......」。

このようなケースでは、チームワークを評価される事はまずありません。
企業は、チームの成果に貢献できる人が欲しいのです。
しかし、リーダーなど分かりやすい役割ではないからと落ち込む必要はありません。
一見、華やかでない役回りや行動でも回りまわって成果に貢献する場合がたくさんあります。

例えば、筆者の友人に、毎朝必ずサークルで使う部屋を掃除する人がいました。
メンバーがすぐに話し合いや作業が出来るように準備をしたり、整理の仕方を工夫したりしていました。
そのおかげで探しものをする時間が減り、練習の時間が増えました。
そのサークルは大会で好成績を収めたそうです。

貢献と一口に言っても色々な形があります。振り返って考えてみましょう。


3.周囲はどう貢献してくれたか



2とは逆のパターンです。
「自分がチームを動かした!」とアピールするあまり、周りの人の貢献が面接官に全く伝わってこないというケースです。
リーダーだけど、データを集め、作戦を練って行動し、メンバー間の調整もする...という人は一見完璧に聞こえます。
しかし、他のチームメイトは置いてきぼりで、チームでいる意味が感じられません。
チームプレーよりも単独行動が似合う印象さえ受けてしまいます。

こうならないためにも、周囲の人が自分やチームのためにしてくれた事は何か考えましょう。
「全部自分がやった」と思っていても、実はその陰に色々な人の気配りや努力があるものです。
それを見落とさずにサポートしたり、得意分野のある人に作業を割り当てたり、周囲の良いところがもっと活きるようにしましょう。

面接などでは改善点や短所として、反省を込めて話すと良いかもしれません。



さいごに



チームワークは「集団の利益」を考えてはじめて生れるものです。
独りよがりになったり、周囲の努力に頼りきりになったりするのは止めましょう。

チームのために自分なら何が出来るかという視点でエピソードを見直して、アピールにつなげてみて下さいね。

(ライター:ナツキ)