「自分の短所、正直に言って大丈夫?」短所を使って長所を引き立たせる方法

2013.12.16  11683Views

「あなたの長所と短所を教えてください」


ESや面接で聞かれることの多いこの質問、どう答えますか?

長所はプラスな要素なので、比較的話しやすいですよね。
しかし、自分の短所となると「本当に正直に話していいのかな?」と不安に思う人もいるでしょう。
自分の短所は、その伝え方が大事なポイントとなります。

今回は、長所と短所を伝えるときのポイントをお伝えします。

a0002_005478.jpg

なぜ長所・短所を聞くのか


そもそも、なぜ面接官は学生に長所や短所を聞くのでしょうか?
実際に人材系の企業で採用担当をなさっている人事部の方に聞いてみました。
企業や個人で異なるため、必ずしも全てにおいて通じることではありませんが、主に以下の理由が考えられるそうです。

1. 自分をどれだけ客観的に分析できるか
自分の良い点・悪い点を認識しているということは、自分を客観的に分析できているということ。
主観的にしか物事を見ることができない=視野が狭いと思われてしまいます。


2.わかりやすく説明する能力を持っているか
『自分がどういう人かをいかに相手にイメージさせることができるか』を見ています。
例えば、文章の構成はどうか、理論的に話せているか等々。


つまり、その人自身の長所や短所そのものは、評価にそこまで大きくは影響しないこともあるということです。
言い回しばかりを考えて、自分をよく見せることに執着するよりも
『相手にわかりやすく説明する』ことを心がける方が大事であるのかもしれませんね。

そのことを踏まえ、本題に戻りましょう。
では、短所を使って長所を引き立たせるには、どうしたらよいのでしょうか?


「長所と短所は裏返しの関係」


よく言われることですが、自分の長所と短所は表裏一体の関係です。
短所を使って長所を引き立たせたい場合、この点を踏まえることがとても大切です。
具体的な例を参考にしてみましょう。

【例】

Aくんは、自分のサークル活動の経験から、面接で以下の長所と短所を話そうとしています。
●長所:人の話を自分の中に取り入れることで、周りと協調することができる
●短所:人に流されてしまうことがあるので、自分の意見をしっかり持つようにしている


これだけだと『主体性のない人』だと思われてしまうかもしれません。
長所である『協調性』を引きたてるためには、その裏返しの短所である『人に流されてしまう』がどういうことなのか説明する必要があります。
そのためには、短所のあとに持ってくる実例が、どれだけ論理的に言えるかが鍵です。


●サークル活動をする中で問題が発生した
→最初は自分の頭の中にある案が適切な対処法だと思っていた
→でも、ほかの人の意見を聞きつつ考えてみると、相手の意見も一理あると思った(この部分が短所である『人に流されてしまう』ですね)
→色々な案をうまく織り交ぜて対処した


実際に人に流されてしまったエピソードを交えつつも『自分の意見を持ちつつ、周りと協調して問題に対処した』という結論に結び付けます。
すると、長所であった『協調性』を更に強めることができるのです。

出来るだけわかりやすく、かつ論理的に話すことを意識しましょうね。


さいごに


いかがでしたか?
長所や短所の質問に限らず、筆者は面接を受けていて『自分が集団の中でどういった行動をするのか(役割は何か)』を度々聞かれました。
集団の中での自分の位置づけをしっかり話せることで、客観的に物事を見ることができる人とも評価されます。
面接でアピールする項目である以上、長所・短所は単なる自分のプロフィールとは異なります。

「自分の長所と短所はこれで伝わるかな?」と思ったら、親や友人に意見をもらいましょう。
客観性が増すだけでなく、思わぬ発見もあるかもしれませんよ!

(ライター:きみこ)