年末年始、クラス会・先輩訪問から就活を始めよう

2014.12.26  140Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。

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就活、していますか?


大学3年生の皆さん、就活を始めていますか?
数ヶ月前よりは気になり始めていることでしょう。
一部の学生さんはインターンシップなどを既に始めているかと思いますが、まだまだ動いていない人も多いことでしょう。
大学の就活関連イベントへの参加状況、大学生協での就活関連本の売上、学生に取材した感触などからすると、まだまだこれからという感じでしょう。
2016年度からは就活時期が繰り下げになったわけで、その分、大学生活を楽しんでもらいたいという気持ちも山々なのですが、早期から少しずつ始めて、社会と自分の現実に気づいた方が早いのですよね。

というわけで、この年末年始を就活スタートのキッカケにしてみてはどうでしょうか。


まず、昔の仲間と会ってみる


何から始めるべきか?
「SPIって今からやらないとまずいんじゃないか」
「業界・企業研究は早めにやらなくてはいけないんじゃないか」
「自己分析ができていない...」
など、色々悩むものですが...。

難しく考えずに、まず、人に会うことから始めましょう。
帰省している人、そこでクラス会がある人も多いかと思います。
まずは、昔の仲間と会ってみましょう。
おそらくこの時期はみんなも就活のことが気になるので、会いたがるものです。
近況報告をしつつ、いま、進路について考えていることを共有しましょう。
同じ悩みを抱えていたりするものです。
昔から知っているので、その人の強み・弱みなどについてアドバイスを貰えるものです。
この時期のクラス会では中学・高校時代にあまり接点がなかった人とも仲良くなり、就活仲間になれるものです。

もうひとつ、やっておくと良いことが。
それは、就活と卒論を終えた先輩をつかまえて、話を聞くことです。
なんせ、就活時期が繰り下げになったので、始まってから疑問を聞こうとしても、先輩はすぐ卒業してしまうのです。
先輩の体験談を聞けば、就活でやるべきこと、やっても意味もないことがひと通りわかります。
思うに、この20年間くらい、就職氷河期、自己分析という行為の定着、ネット就活の時代ということで、自由な競争なるものが当たり前になっていったように思うのですけど、最近のテーマは「とことん人に頼る就活があってもいいんじゃないか」ということなのです。
人に頼りつつ、自立していく、と。
人脈という資源に着目するべきではないかと。
人脈というと、意識の高い人の言葉のようですが、昔の仲間など、誰にでも人脈はあります。

というわけで、人に会うことから就活を始めましょう。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。