アメリカで現地就職を考えるときに知っておきたい、日米の採用プロセスの違い

2014.6. 6  1024Views

国が違えば言葉や生活習慣が異なるように、就職における採用プロセスも異なります。


今回は日本とアメリカの採用プロセスを比較し、3つの異なるポイントを紹介します。

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1.ポテンシャル採用 vs 即戦力採用


日本の採用プロセスは"新卒一括採用"が主流です。
学生のスキルや経験(インターンシップ)はあまり重視されず、面接を通してその人のポテンシャル(コミュニケーション能力や社会常識の有無など)を評価します。
一方、アメリカでは"即戦力採用"が主流です。
学生のスキルや経験からその人が会社で何ができるかを評価します。
ゆえに新卒の学生は最初の数年はインターン生として雇われ、その後正社員となるケースが多いのです。

アメリカのインターンシップは期間が長く、多くの企業は3ヶ月程度です。
仕事の内容は資料作成や電話対応などの事務作業が主です。
しかし、例えば某アパレル企業では実際に店頭に立ち、お客様対応や在庫の確認を行うインターンシップを実施するなど、個人の能力によって様々な仕事を行うことが可能です。



2.採用時期


日本の新卒採用は一定の時期に集中的に行われ、4月に一斉に入社するという形が一般的です。
一方、アメリカでは新卒も中途と変わらず通年採用が一般的です。

これは採用プロセスに関わる部門の違いに起因します。
日本の場合、採用は人事部主導で行われ、入社後に配属の部門が決められるのが一般的ですが、アメリカでは部門別で採用が行われます。
つまり各部門が好きな時期に独自で採用を行うのです。
結果、部門ごとに求めるスキル・経歴が異なります。
だからアメリカでは専門性や経験が非常に重視されるのです。



3.評価基準


日本と比較して、アメリカの採用プロセスにおいては大学で何を学んだか (専攻)、成績 (GPA※)、インターンシップ*が非常に重要視されます。
実際、多くの大学生は1年生からインターンシップに参加します。これは2でも触れましたが、アメリカは専門性や経験が非常に大事とされるためです。

※アメリカの人気企業はGPA3.5以上、多くの企業でもGPA3.0以上でスクリーニングしていると言われています。



さいごに


いかがでしたか?

現在、日本でのインターンシップ数も増加傾向にあるので、もしかしたらいつか日本もアメリカのような採用プロセスになるのかもしれませんね。

(ライター:Yuki)