会社員と転勤、「来週から○○勤務」と言われたらどうするか

2013.10. 4  893Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。


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会社員を辞めたのに「大阪勤務だ」と言われる夢をみた件


先日、変な夢をみました。
なぜか、リクルート時代に時間が戻り、転勤を言い渡される夢です。
『じゃらん』の担当として、大阪に転勤する夢です。
でも、時代が今と混じっていて、今のライターの仕事などもしていることになっているんです。
もちろん、妻は働いています。「え、いきなり大阪転勤って?」と戸惑い、ついには役員たちに抗議に行くのですが...。
このあたりで目が覚めました。

正直に戸惑いましたね。家庭もありますし、妻の仕事もありますし。
時代が混ざっているとはいえ、ライターの仕事はやはり東京の方がしやすいわけで。
まあ、夢なのですけどね。

ただ、会社員、しかも総合職として入社する場合、このように転勤というのはあるわけです。
最近では、国内だけでなく、海外ということもありうるわけですね。
縁もゆかりもない場所に行くということもあり得るわけです。
結婚していたりするとさらに家族も一緒に行くのかなどの問題も起こります。
子どもが進学していたり、配偶者の仕事の関係などで単身赴任をせざるを得ない場合もありますね。

そういえば、皆さんが生まれる前に流行った曲にユニコーン(奥田民生が在籍していたバンドです、2009年に復活しました)の「大迷惑」という曲があります。
まさに、奥様もいて、マイホームも手にいれたのに転勤を言い渡され、単身赴任をするサラリーマンの悲哀を描いた曲です。

転勤。これも皆さんが、数年後、直面するかもしれない課題です。


勤務地とどう向き合うか


私自身、会社員時代に名古屋への転勤を経験しています。
率直に、転勤を言い渡された時には、会社を辞めてやろうかと思いました。縁もゆかりもないエリアですから。

ただ、転勤先での仕事はエキサイティングでしたし、知らない街での暮らしもまた刺激に満ちていました。
転勤先のビジネスがどんどん大きくなっていきましたし、どんどん仲間が増えていったのも良い思い出です。

まあ、会社員の総合職のマイナス点として取り上げられる転勤ですが、これもまた、新しい体験ができる、社内外の人脈が増えるなどプラスの側面もあります。
とはいえ、家庭の事情などもありますし、「どこで働くか」というのは大事な問題であり。
さらに、ある地域でしか出来ないことも実際はあるわけで。
ITツールの普及で、場所や時間をこえた働き方はしやすくはなってきていますが。
グローバル化の時代であり、世界のどこへ行っても働けという話になるわけですが。

今後、どこで働くかということについて、個々人の要望が通りやすい社会がこないかと祈るのは、やや牧歌的でしょうか。

「どこで働くか」皆さんはこの点について、どう考えますか?

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。