名刺の管理をどうするか?就活生と名刺の上手な付き合い方

2012.9. 5  2737Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。




学生も名刺を持っていると何かと便利




「就活では、名刺を持っていた方が有利ですか?」


毎年、こんな質問をよく頂きます。
まあ、毎年、就活生と会うたびに「有利?」という質問をされる度に複雑な心境になりますし、質問する前に自分で考えて欲しいなと思いますが。


結論から言うと、就活に限らず、学生生活では名刺があると何かと便利です。
社会人と会うときもそうなのですが、学生同士で交流する際に便利なのですね。


思えば、私が採用担当者をしていた2000年代半ば~後半は、就活イベントでは、みんなで携帯の赤外線通信機能で連絡先を交換している様子をよく見かけたものでした。
最近はスマホが普及しているわけですが、iPhoneのように赤外線通信機能がついていない機種も多く、名刺を渡した方が手っ取り早いのですよね。
もちろん、最近ではFacebookやTwitter、LINEのアカウントを教えあうという光景もあるわけですが、誰とでもソーシャルメディアなどでつながるのも、ちょっとと思いますからね。
そういう意味では、名刺は何かと便利なのです。


就活が終わった後も、卒論の取材などで社会人と会う機会はあることでしょう。
その際も名刺があると便利ですね。


そういうわけで、就活が本格化する前の時間がある今のうちから作っておくとよいでしょう。
もちろん、名刺など作らずに就活を終えてしまう学生もいるわけですが。


以前のエントリーもご参照ください。


就活生が名刺を持った方がいい理由




a0001_001885.jpg




名刺の管理は「やりすぎない」のがコツ?




さて...。
今日は、名刺の管理について考えてみましょう。
皆さん、どうやって管理していますか?


まあ、正直なところ、学生団体などをやっていて社会人との接点が常にある層を別にすると、学生時代は管理に困るほどの名刺を手にする人はなかなかいないことでしょう。
それこそ、束にしておいても問題がないくらいでしょう。


ただ、社会人になってから、名刺は日常的に増えていくので、今から管理のコツを覚えておくといいですね。


これまた、スタイルは色々ありますが、当面の間で言うと、名刺ファイルかボックスを用意して、50音順、分野別などで入れておくのが手っ取り早いです。
個人的には、名刺ファイルよりもボックスをオススメします。
ファイルの場合、あとで組み換えが面倒だからです。


もちろん、社会人になってからは、名刺というのは大事な「顧客データ」です。
データベースに取り込んで、外出先で検索しすぐに電話をかける、資料を定期的に届けるなど営業活動に利用することができます。
データ化して、いつでも使えるようにするのも手はあります。


最近、流行りなのは、クラウドサービス、EVERNOTEによる管理ですね。
もともとはEVERNOTEは、クラウド上で文字、ファイル、写真などを管理できるサービスです。
スマホ用のアプリを使うと、名刺を写真撮影するだけで保存が可能です。
OCRで読み込んでくれるので、あとで検索することができます。
これがかなりの精度なのですよ。
とりあえず放り込んでおくという管理ができるので、極めて便利です。


個人的には、名刺の管理は頑張りすぎないのがコツですね。
本当にお付き合いする人はメールのやり取りをするので困りません。
電話番号などもメールを検索するとたいてい署名に入っているものなので。
もちろん、名刺交換はしたけれど、しばらく連絡をとっていない人からビジネスをすることもあるわけですが。


そうそう、名刺は個人情報です。処分する際は、シュレッダーなどを活用しましょう。
管理も要注意です。
ちなみに、企業では最近は個人情報管理にうるさくなっていて、「名刺は鍵のかかる机に入れること」というルールが徹底されていますね。


というわけで、就活を通じて、名刺管理にもチャレンジしてみてください。
ただし、頑張りすぎないようにいきましょうね。


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。