分からないままにしてないか?「困ったら聞いてみる」という当たり前のことをしよう

2012.2.24  1718Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。




当たり前のことをしよう学生が自認する自分たちのダメなところとは?




先日、ディポップスさんと「成長」をテーマにしたコラボセミナーを開催しました。
実に3時間、ディスカッション形式で行い、盛り上がりを見せました。


グループワークのテーマの一つに、
「最近の若者に対して大人たちは"いまいちだ"と評価する声があります。その理由は何だと思いますか?」
というものがありました。


学生から出て きた意見は、
「ゆとり教育」
「大学全入時代」
「競争を経験していない」
「叱られていない」
など、実に様々でしたが、中でも気になった意見の一つが、
「わからないときに人に聞かない」というものがありました。


なるほど、わからなかったらネットで検索はするものの、先生や身近な先輩、友人に質問しない、と。
たしかに若手社員などを見ていると、仕事をためこんでしまっていて、わからないのにそのままにしている人など、よく見かけますね。
あるいは何事も検索して解決しようとしている人も。


そういえば、最近、大学教授数人へのインタビューを行ったのですが、その際も「質問にくる学生が少ない」ことをあげていました。
まぁ、自分で考えずに何でも丸投げで質問するのもよくないことではありますが 。


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わからないことはそのままにしない




就活でも、悩んだとき、わからないときに自分で抱え込んでしまって、悶々と悩む人をよく見かけます。
自己分析においても、業界・企業研究においても顕著ですね。


こんなときこそ、先輩、仲間、先生に相談してみることです。
特に自分の強みなどは自分ではなかなか気付かないものです。
そういえば、先日、実践女子大学の教え子たちとのランチ会で「自分の強みがわからない」と悩んでいる学生がいたので、そこにいたみんなでその学生にいいところを一人ひとりコメントしました。
あっという間に「そうか、それが強みか!」と気づくきっかけになるアドバイスがいっぱい集まり、感激していました。


悩んだら相談す る、質問する。一人で悩むと気持ちも落ちてきます。
みんな、あなたの相談を待っています。


ここでお知らせです!
悩んだときに、相談できる先輩のような、友人のような。そんな本が生まれました。


『困ったときに本当に使える 就活のヒント100』(マガジンハウス)







本サイトの「就活の栞」で特に評判がよかった記事、役に立つ記事を厳選。
大幅に加筆し、さらにお役立ち情報を加え、書籍化しました。


私が書いた原稿はそのうちの3割くらいでほとんどは学生ライターが、就活を通じて「本当にこれは役立つ」と考えたノウハウをまとめたものです。
就活に本当に役立つ情報を届けたい。そんな想いから作った本です。


読みやすく、困ったときに本当に使える内容となっています。


是非!


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。