親が就活をだめにする!?就活バカ親あるある

2012.1.18  7543Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。






私が『親は知らない就活の鉄則』を書いたワケ




この度、最新作『親は知らない就活の鉄則 (朝日新書) 』を発表しました。


早くも好評です。
今のところ親よりも、学生さん、人事担当者、大学の先生、職員の方から感想コメントを頂くことが多いですね。
学生さんからは、就活で知っておくべきことが赤裸々に書かれていて参考になったという声を頂いております。
特に採用活動の実態を描いた第3章が人気ですね。


この本を書いたキッカケは、学生の就活に関する無知な親の過干渉をここ数年見聞きしたからです。
バカ親たちに学生が苦しめられていると感じたわけです。
親にイマドキの就活の実態を知ってもらいたかったのです。


私自身、「いかがなものか?」と思う光景を眼にしてきました。
本の前書きでも触れましたが、ある日、就活本コーナーに行ったところ、親子で買いにきている様子を見たことがあります。


「おい、自己分析は『絶対内定』だ。『会社四季報』も買っておけ」


耳を疑う瞬間でした。
まるで都市伝説みたいなエピソードですが。


ここまで極端じゃないにせよ、今日も過干渉なバカ親たちが学生たちを苦しめています。
皆さんも困っていませんか?




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就活バカ親、あるある




では、就活バカ親のありがちな問題行動をご紹介しましょう。




◆子供のかわりにセミナーを予約


ID、パスワードって大事な情報なんですけど




◆面接に同行


都市伝説のようですけど、いるんです




◆大学のキャリアセンターに、「ウチの子は、いつ内定が出るのか」とクレーム電話


しかも、キャリアセンター長を指名して電話してくることも・・・。




◆受けている企業、内定が出た企業について「どこ、そこ?知らないわよ」と言う


結構な有名企業でも知らない親っています。




◆「ウチの子はいかないと言ってます」と子供のかわりに内定辞退電話


...勝手にそうされていたら嫌ですね。




◆やたらと「公務員になれ」と言う


公務員も先行き不透明な時代なんですけど。「予備校に行くお金を出してやるから」と言い出す親も。




◆やたらと資格取得をすすめる


就活が劇的に有利になる資格ってあまりありません。




◆TVで企業が紹介される度に、その企業をすすめる


何でもいいのか、と。




◆就活以外の件でやたらと喧嘩を売ってくる


落ち着いて就活させてあげてください




◆合説にやってきて企業説明をメモし、資料を持って帰る...


ここまでするなら、リクルートスーツも着てきて欲しいっす。
いや、どういうものか知るのは大事ではありますが。




やや都市伝説気味ですけど、いるんですよねぇ、こういう親...。






本当に必要なサポートは、カネ、コネ、ココロ




この本でも触れていますが、本当に必要なサポートはカネ、コネ、ココロなのですよね。


就活にはお金がかかります。
首都圏に住んでいても、交通費と食費がじわじわかかります。
懐かしいドラマ『家なき子』の「同情するならカネをくれ!」じゃないですけど、お金のサポートは大事です。
アルバイトも入りづらくなりますし。


コネは、コネ入社を紹介しろという意味ではなく、社会人の知り合いを紹介しようという意味です。


ココロは、心の支えになるということ。
愚痴を聞く、いつものあたたかい家庭であり続けるということです。はい。
就活に関して、親がうざいと思ったら、「こんな本があったよ」と渡してみてください。
読み物としても面白いですよ。


まるでステマのように売り込んでいますが、手にとってもらいたい本なのです。
ぜひ!





執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。