就活生が年末年始にやるべき5つのこと

2011.12.27  4799Views

皆さん、こんにちは。常見陽平です。


今年もあと僅か。
就活生が年末年始にするべきことをご紹介します。


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1.手帳を読み返そう




この1年の手帳を読みましょう。
なんとなくパラパラめくるのではなく、ちゃんと「読む」といいでしょう。


1年の成長を実感しますし、特に就活を意識してからの心境の変化などもわかります。
ついつい自信をなくしてしまったり、ぶれたりするわけですが、何かしらやったことはあるはず。
別に就活のためというわけではなく、自分のこれからのために、手帳を「読み」ましょう。




2.高校のクラス会に参加しよう




おそらく年末年始は、高校の仲間とのクラス会などが開かれるはず。
大々的に開かれないとしても、個別に誘って、高校の仲間と飲みにいきましょう。
たぶん、みんなも会いたがっているはずです。
情報交換には絶好の場です。高校時代に仲が良くなかった人でも、こういうタイミングだと打ち解けやすいものです。
帰省すると、地元の仲間との価値観の違いを感じたりもしますが、何らかの気づきはあるはずです。


高校関連で言うと、同期会だけでなく、卒業年度をこえた大規模な同窓会も参加するといいでしょう。
浪人したために、一緒に就活をすることになった先輩たちと出会えるかもしれません。
大先輩との出会いもあります。
私も学生時代に参加して、先輩と再会でき、意外な就活仲間ができて心強かったです。




3.2012年の目標を設定しよう






1年の計は元旦にあり。これは2012年の目標を設定しましょう。
別に就活関連のことを考えなくてもいいです。


具体的に目標を設定すること(できるだけ数字ベース、事実ベースにおとすこと)にチャレンジしてみましょう。




4.ちゃんと休もう、遊ぼう






年末ですよ。正月ですよ。
ちゃんと休みましょう。遊びましょう。
プチ旅行なんかもいいですね。
映画なんかも手軽でいいですね。


個人的には、先週末観た『ミッションインポッシブル4』は娯楽大作でいいですよ。
諦めないことを学びました。
まさに手に汗握る作品で、手が汗でべっとりになり、隣で観ていた妻がびっくりしましていましたが(気持ち悪いとも言います)。




5.本を読もう




年末年始は時間があります。
ぜひ、本を読んでください。


私のオススメは次の5冊です。1冊でいいので、読んでみてください。


◆『超マクロ展望 世界経済の真実』 (水野 和夫  萱野 稔人 集英社新書)





世界経済で今、何が起こっているのかがよくわかる本です。経済をみる視点が変わることでしょう。




◆『日本人はどのように仕事をしてきたか』(海老原 嗣生 荻野 進介 中公新書ラクレ)




まさに、戦後、日本の企業活動と雇用はどのように変化してきたかがよく分かる本です。
日本の雇用の現実がよくわかります。


◆『間違いだらけの会社選び』(原正紀 アチーブメント出版)




ウチの社長の本です。企業をみる眼が劇的に変わります。 



◆『ラーメンと愛国』(速水健朗 講談社現代新書)




一言。「面白い...」サブカル本のようで、戦後史のようで、政治経済の本のようで、思想の本のような...。
痛快読書という感じです。私が今年、最も評価している本です。




◆『企業参謀』(大前研一 プレジデント社)




課題解決とは何かがよくわかる本です。時代をこえた傑作と言えるでしょう。
手にとりやすい文庫本も出ています。








年内の更新はこれで終了です。
今年は就活の栞の読者が急増し、感激しております。
今後とも読者一人ひとりと向き合い、本当に役に立つ情報を発信していきたいと思います。


今年一年ありがとうございました。
良いお年を!


執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。