内定がゴールではない、その先を考えよう

2015.8.18  694Views

就職活動も山場を迎え、数多くの企業が内定を出す時期に差し掛かって振り返ると、就職活動がスタートし、業界研究、企業研究、エントリーシート(ES)作成、グループ面接、個人面接等、多くの課題を越えてきたと感じますよね。
そして、その先にある初めて「内定」が出たときは、本当に嬉しいですよね。

ただ、内定=就活のゴールと考えてはいませんか?
1つ内定がでると精神的に落ち着く方も多いですが、一息つくのは問題ないものの、休息をとり続けて、いつの間にか「もう就活はいいかな」と投げ出してはいないでしょうか?
これまでの就職活動期間を無駄にしないため、「数年後に」いい選択をしたと自信を持って言えるように、キャリアについての考え方を今回はご紹介させていただきます。

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1. 内定=ゴールとなぜ考えてはいけないのか?



なぜ、内定をゴールと考えてはいけないのでしょうか?
ここでは、新卒の3割が3年以内に会社を辞めている事実から見てみます。
厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」によると、平成7年以降に就職した大学生の約30%が、入社3年以内に最初の会社を辞めています(平成21年を除く)。

退職理由は人それぞれです。より高いレベルのスキルを磨くため、起業するため、海外留学等、前向きな理由退職している方もいます。
しかし、一方で「思っていた仕事と違った」「こんな会社だと思わなかった」などのネガティブな理由で退職していく人も、決して少なくないのが現状です。
この<新卒の3割が3年以内に会社を辞めている>側面を考慮し、内定をゴールと考えるのではなく、3年後、数年後の自分が納得できるゴールを掴んでほしいと考えています。



2. 何をゴールと考ればいいのか?



「内定をゴールと考えるのではなく、3年後・数年後の自分が納得できるゴール」とは、一言でいうと、自分が納得できる結果です。
当たり前のことと思うかもしれませんが、今の自分に「その企業が自分に合うのか/合わないのかどうか(判断軸)」を考えてみてください。

初めて内定をもらった喜びから、その判断軸を忘れてはいないでしょうか?
内定先に説得される中で、判断軸が埋もれてはいないでしょうか?

休息をすること、企業先の説得に受動的に対応することは、とても楽なことです。

しかし、今、楽な思いをする分、数年後に後悔します。
「思っていた仕事と違った」「こんな会社だと思わなかった」などのネガティブな理由でファースト・キャリアを終わらせてしまってよいでしょうか?
「その企業が自分に合うのか、合わないのか」という判断軸は、人それぞれです。
給料の高さ、企業ブランド、仕事のやりがい等、沢山あります。

働く中で辛い目にあっても、自分自身が納得できるものを持ち続けてください。


さいごに



就活という人生のビッグイベントをやり切るのは過酷なことです。
しかし、この決断の時期に最後までやり切れた人とやり切れなかった人では、その先の過酷さが異なるでしょう。
ぜひ、このビッグイベントをやり切ってください!

自分の判断軸が埋もれて分からなくなった際は、一度、友人や親といった就職活動中も身近な存在であった方にぜひ相談してみるとよいですよ。


(ライター:みくも)