志望動機を考えるのに役立つ「will-can-mustの輪」

2015.1.26  4140Views

志望動機を書く際に何を書いたら良いのか悩んでいる方も多いのでは。

また、志望動機を考える際にやりたいことだけをまとめ、面接で話そうとしていませんか?
やりたいことがすべてかなうほど、仕事は甘くありません。
ましてや、働き始めのころは泥臭い仕事をすることもあります。
そんな時に、「想像と違った」、「やりたいことができない...」と耐えきれずに辞めてしまうのはとてももったいないですよね。
そこで、今回はミスマッチのない志望動機を考える際に役立つ、「will-can-mustの輪」を基に志望動機の考え方をお伝えします。

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1."Will"=自分のやりたいこと


"Will"とは、「自分のやりたいこと」です。
「新規事業を立ち上げたいです!」
「人事部に入って貢献したいです!」
面接でこの類のことを話すことを"Will"といいます。

企業が就活生に求めるのは、「やりたいこと」と「仕事内容」が一致することです。
なぜなら、やりたくない仕事ばかりをさせても就活生の持っている可能性を最大限に引き出すことが出来ないからです。
企業側によっては採用や研修に億以上をかけているところもありますので、中途半端に考えている就活生は取りたくありません。
だからこそ、"Will"が一致しているかどうかを企業側も見ています。


2. "Can" =自分のできること


"Can"とは、「自分のできること」です。
"Can"は、企業側のニーズを満たすために必要です。
企業は、「企業の成長に貢献できる能力」と「企業の価値観・社風に合った学生」が欲しいのです。
その「企業の成長に貢献できる能力」があることを面接官にアピールするために、"Can"が必要となります。
自身の"Can"が分からない方は、自己分析を通して自分の"Can"を見つけるのも良いですが、グループディスカッションなどで企業の人事担当者から「できていたこと」のフィードバックを受けてみるのも良いでしょう。

それによって企業から見た、客観的な"Can"(できること)を知ることが出来ます。


3."Must"=しなければならないこと


"Must"とは、「(その仕事をするうえで)しなければならないこと」です。
入社したら、学んだり覚える必要があることや耐えなければならないこと、細かい作業など、思い描いていた仕事のイメージとは違うことが多々あります。

そんなときに、
「こんな仕事だとは思わなかった...」
「やりたいことと違った...」
といって早期に辞めてしまうのは非常にもったいないです。

OB・OG訪問などを通して、その企業・その仕事での"Must"は何なのかを調べてみるのも良いでしょう。
仕事内容を詳しく知ることにも役立ちますし、何よりも仕事の詳細(大変さや求められることも含め)を知ったうえで、それでもやりたいと熱意を伝えることができるのであれば、それこそ強力なアピールになります。


4.3つを掛け合わせる


1から3までの「will-can-mustの輪」を考えたら、それらを組み合わせて志望動機を考えます。


例)「私は御社で~をしたいと考えております。それは、~という理由だからです。(Will)。
私は、~をすることができます(Can)。
また、この仕事では、~をする必要がありますので、早期にそれらを身に付け、御社に貢献したいと思います(Must)。」


このように、その企業でやりたいこと・やってみたいことを考え(Will)、それが出来る素養があることを示し(Can)、仕事の詳細や必要なことも理解している(Must)ことが分かる志望動機を組み立てることができます。


さいごに


いかがでしたか。
志望動機などや企業研究に詰まった時に「will-can-mustの輪」をぜひ使ってみてくださいね。

(ライター:しんや)