[内定者インタビュー]2度の就活を経て自分と企業を見つめ、納得のいく就活をした出版社内定者の場合

2013.10. 2  1075Views

2014年卒の内定者の方へ、就活に関するインタビューをお届けします。


今回ご紹介するのは、就活の栞のライターでもあるミナミさん。
彼女は、大学時代も就活をしたものの内定を辞退し、大学院に進学して再度就活、そして医療系出版社に内定しました。

2度に渡って就活を経験したミナミさんは、どのような気持ちで就活に臨み、そしてどのように工夫して内定までたどり着いたのでしょうか。



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-就活はいつごろから始めたのですか

大学生の時はマスコミ志望だったこともあり、早めに準備しようと思って6月から準備をしていました。

大学院のときも、やはりインターンシップに応募しようと思った大学院1年生の夏からですね。
入学してすぐだったのでこんなにも時間がないのかと不安になりました。

大学院に入って私自身が変われたかどうかもまだわからず、12月の情報解禁が迫っていてにかく不安はありました。




-就活を始める前との就活のイメージとギャップはありましたか

もっと簡単に決まると思っていました。

合同説明会などに行くと会社の担当の方々が熱心に勧誘してくださったのに、ESで落とされたときはすごく驚きましたね。
私は"それでもどこか受かるだろう"と思っていましたが、選考が進むごとに"この会社でいいのだろうか"と新しい不安が出てきました。

そんな不安になるとも考えていなかったし、行きたい会社にすぐに決まるだろうと考えていましたが、結果として長期間にわたって就活をしていました。




-就活で得たことや、やってよかったことはありますか


就活は大変ではありましたが、友達が増えたことと、いかに自分の視野が狭かったのかを知れたことが良かったです。
私は自己分析や他己分析も行いましたが、特に他己分析については友達などと直接会って、私の長所を書いてもらって一つ一つの意味をお互いに聞いたりしていました。

また、1番参考になったのは、両親に私について聞いたことです。
昔の話を話してくれて自分について改めて振り返ることが出来ました。




-就活中、モチベーションが下がってしまうことありましたか?


大学院1年生の夏は頑張っていましたがそこから12月までの間に少したるんでしまった時期がありました。
就活が2回目だったこともあり、気が緩んでしまい慌てて企業研究しました。
12月から3月も、ESをたくさん書くことに嫌気がさし、一応やってはいましたがモチベーション的には下がっていたように思います。

しかし、やはり周りが優秀だったこともあって焦りを感じ、モチベーションを持ち直しました。
一人でいるとどうにかなるかなと思い甘えがありますが、周りの一生懸命やっている人を見て、これはマズイな、と気づいてという感じでした。



-就活に際し、大変だったことや後悔していることはなんですか


●大変だったこと


全てが大変でしたが...。特にESは"とにかく沢山出そう!"と考えていて、本当に大変でした。
ESに関しては、大学のキャリア支援センターに添削をしてもらわずに、自分で考えました。
前段階であるインターンシップの応募でも、選考から外れた際に"何故落ちたのだろう"と考え、自分で修正を加えていきました。


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※彼女が大学時・大学院時に提出したエントリーシート(ES)の束。振り返るとすごい量になっていたとか。


また、自分の強みとなるものは何だろうと考え、同時に根拠となるエピソードもいくつか用意し、企業のHPをみて企業の求めている人材を考えそれに合致するよう組み合わせていきました。

特に、数字を入れる等具体的に書くことを工夫しました。
始めはかなり苦戦しましたが、"何が好きか"をアピールするのではなく、"これからの業界で必要な能力"についてアピールすることによって、回数を重ねるごとに上手く通過し始めるようになりました。




●後悔していること

もっと色々な企業を受ければよかったと思います。

私はマスコミ系しか見ておらず、他の業界については"自分には向いていない"と業界研究もせずに決めてしまったので、その業界で働く人はどういう人なのか、そこではどういう知識が必要とされているのか分からずじまいでした。
ちゃんと調べていればもっと世界が広がったのではないか...と思います。




-いくつかの内定の中で、現在の内定先を決めた基準はなんだったのですか


1番は出版社に行きたいという想いがあったことですが、沢山の企業の面接を受ける中で、出会った人達と仲間・同僚となることを考えると、"この人と一緒に仕事がしたい"と思う人が沢山いる会社で働きたいと考えるようになりました。
そのことを考えた結果、今の内定先である企業に決めました。
さらに、読者のことを読み取って対話し、読者コミュニティを作るという企業のシステムに将来性を感じたからです。

他にも広告やPR等の会社から内定を頂きましたが、広告やPRの仕事だと短期スパンで終わってしまうことが多い印象だったので、それよりも、長期的に読者の為に仕事をする職場に魅力を感じました。




-就活を振り返って「もっとこうすれば良かった」ということは何ですか?

もっとしっかり企業研究や業界研究をすることと、学内・学外問わずに就活の友達を増やすことですね。

インターンの友達は今でもすごく仲良しですが、選考の際にもっと多くの人と仲良くなっておけば、情報交換はもちろん、悩み相談もするかもしれないし、将来仕事仲間として働く可能性もあるので...。
長期的なスパンで見たときに友達をつくることは大切だと思います。




-後輩へのアドバイスをお願いします

早めに就活の対策をすれば大丈夫だと思います。

あとはやっぱり、"企業にとって自分を採用するメリットってなんだろう"と考えることが大事です。
"御社の商品が好きだから"では"消費者でいて下さい"と感じられてしまいますが、そうではなく"こういう能力があるから御社に貢献できる!"というアピールが出来れば大丈夫だと思います。





いかがでしたか。


ミナミさんは実際の就活とのギャップに悩みましたが、自分自身について見つめ直しつつ、社会や企業が私達に何を求めているのか考えたからこそ、ご自身の希望である出版社に内定を頂くことができたのかもしれません。


また、ただ内定を頂くことだけではなく、入社した後のことも考慮し行動することで、より納得のいく会社へいくことが出来たのだと思います。


皆さんも、自身のことを改めて振り返りつつ、就職活動を頑張りましょう!