ライバルと差がつく!企業研究・複数企業研究のポイント

2011.11.10  33962Views

業界研究で業界のことを理解した後は、いよいよ企業研究に入っていきます。

<参考記事>
業界研究をスムーズにこなすための5つのポイント

更に企業研究を詳しく行うことで、ライバルと差がついてくるので頑張ってください。
※なお、事例で出てくるA社・B社は架空の企業です。

a0002_005968.jpg

1.企業分析をしてみよう!


■ビジネスモデルは?
企業ごとにビジネスモデルを詳細に検討していきます。

ひとつの企業が複数の事業領域を保有していることもありますので、それぞれの事業領域について「誰に対して」「どんな商品・サービスを」「どのようにして売っているのか」というビジネスモデルを理解していきましょう。
取引関係をつかんでおくことも重要です。

■強み、弱みは?
業界分析と同様に、企業ごとの強みや弱みを検討してみましょう。

■近年の業績は?
企業の業績を判断する材料として、有価証券報告書や企業のホームページがあります。

業績を把握するためには、単純に売上高や利益の「額面」を見るだけでは不十分です。
企業の業績を正確に把握するために、「利益率」に注目しましょう。

※利益率(%)=経常利益or営業利益/売上高×100
企業分析画像.jpg

売上高だけに注目すると、A社は急激に業績を伸ばしているようにも見えますが、実際には売上高の増大が利益率の上昇に結びついていません。

売上高や利益の額面だけでは分からないことが、利益率を出すだけで分かってきます。
利益率は簡単に出すことができますので、皆さんも計算してみてくださいね。


2.複数の企業を比較分析しよう!


企業分析では、「比較する」癖をつけてください。

1ではA社のみを分析しましたが、それだけですと「業界におけるA社の立ち位置」が明らかになっていません。
A社と同じ業界に属しているB社についても同様に分析してみましょう。

企業分析画像2.jpg

表2からは、
・A社は売上高の向上と同時にコストが増大して利益を圧迫しているのではないか?
・B社はコスト削減など業務の見直しを断行し、利益率を向上させたのではないか?
という仮説を立てることができます。
6年間という長期的なスパンで利益率を改善したB社の方が、経営的に優れていると言えるでしょう。

以上のように、複数の企業を比較することによって、より正しく現状を理解することができます。

*企業分析のまとめ方*
企業分析をした結果も、業界分析と同様にまとめておきましょう!
小杉さん:企業分析画像3.jpg

さいごに


いかがでしたか。

この記事を読んで初めて業界・企業分析をする方には、非常に難しい作業だったと思います。
筆者も最初は時間がかかって仕方がありませんでした。
ですが、毎日少しずつ業界・企業分析をやっていくことで段々と慣れていくことができました。
大変な作業ではありますが、ぜひ頑張ってご自身の志望業界・企業の分析をしてみてくださいね。

内定に向けて、一緒に頑張りましょう!

ライター:KSG(「就職活動支援サークル よこりく 」代表)