2015年就活の旅、LINE・Facebookメッセンジャーでチャット就活

 皆さん、こんにちは。常見陽平です。

a0001_016148.jpg

就活×ネットは、メーリングリストから始まった?


 ゼミの同期会の準備をしています。今年は、私たちの期が幹事期なのです。それぞれ、仕事も家庭もある中、さらには働く場・住む場が世界に広がっている中、なんとかやっています。

 ふと思い出しました。このゼミの有志5名くらいで就活メーリングリストをやっていたことを。私たちが就活をしていた1996年...。当時はネットが出始めの頃でした。リクナビが登場した頃でしたが、とはいえ、本当に出始めで、ユーザーも掲載企業も今と比べると寂しい状況でした。まだ企業がネット上で情報発信をしていない時代でしたし、ネット上の掲示板サービスもほぼ無い時代でした。

 就活×ネットという意味では、当時、慶応義塾大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)が卒業生を出し始め、注目され始めた頃でした。彼らは当時、全員が自分のホームページを持っていて、企業からのスカウト目的のアクセスもあったことが話題になっていました。また、OB・OG訪問のために、大学の先輩にメールを出すという行為も行われ始めた頃ではありました。

 そんな中ですが、私たちが就活の時に最も便利に使っていたのは、少人数制のゼミ内就活メーリングリストでした。「週に必ず1回投稿すること」くらいのゆるいルールだったように思います。それぞれの進捗、各社を訪問した感想、どの業界・企業に行くべきかの意見交換など、熱く盛り上がりました。就活に疲れている時は、仲間からのメールで癒やされたりもしました。

 というわけで就活×ネットはメーリングリストから始まったと言っても良いのではないかと思うわけです。



LINE、Facebookメッセンジャーでのチャット就活のポイント


 さて、いまは2015年です。「メーリングリスト」という言葉自体に古い印象を抱いている人も多いことでしょう。そう、いまはグループでメッセージをやりとりするものとしては、LINEとFacebookメッセンジャーがありますよね。これを就活に使わない手はないです。メーリングリストなどよりも、よりスピーディーに、直感的に情報を共有しあうことができます。

 ただ、「これを使わない手はない」と言う前に、もう多くの学生は使い始めていると思うのですよ。今日は、この手のグループでの就活情報共有を有効に行うためのヒントを3つ書きますね。

1.メンバーは少なめにしろ

 毎年、就活メーリングリスト、LINEやFacebookのグループなどが立ち上がるわけですが、大人数になると収集がつかなくなります。だんだん、「誰が読んでいるのかわからない」という状態になり、発信するのが怖くなります。読むだけの人が増え、発信する側もだんだんやる気を失っていきます。逆に発信数が多すぎると、読みきれなくなってしまいます。
 そのため、この手のグループは3~5人くらいがベストだと思った方が良いです。さらに言うならば、メンバーはよく考えた方がいいですね。あまりに発信しない人、和を乱す人がいると、やることがだんだんストレスになるので。
 というわけで、理想の人数というものを意識しましょう。


2.ちゃんと「情報交換」をせよ

 よく「情報交換しましょう」なんていう声がけがあるわけですが、文字通りの「情報交換」になっていることの方が少ないと思いません?たいていは、どちらかが多く発信したり、聞くだけにまわったりします。しかも、得られる情報が少ない、と。
 情報交換をちゃんと行うためのコツは、自ら発信することですね。情報は、出した量だけしか、戻ってこないものです。ほら、友人との恋バナにしても、できるだけ赤裸々に話した方が、向こうも打ち明け話をしてくれるものじゃないですか。
 また、相手が話してくれていることを聞くだけではだめです。ちゃんと追加で質問をして、より深く聞かなければ意味がありません。向こうも、質問してくれないと寂しいものです。
 というわけで、ちゃんと「情報交換」をするという前提を忘れずに。


3.相手の気持ちを考える

 これも当たり前のことですが...。この手のグループって、だんだん参加者の温度差が出てきて、崩壊しますよね。縁起悪いことを言っていますけど...。
 どうすればいいか?当たり前ですが、相手の気持ちを考えることが大事です。このことを発信したら相手がどう思うかを考えましょう。さらに、一部の人ばかりが発信して、ある人の未読率が高くなってきたら、リーダー的な存在の人が「◯◯さんはどう思う?」などと声をかけてみるといいでしょう。
 というわけで、ベーシックではありますが、この3点を意識してチャット就活をしてみましょう。