内定を「もらう」のと「蹴る」のは、そろそろ終わりにしよう

こんにちは、常見陽平です。


就活ライブチャンネルさんとフィナンシャル・ジャパンさんの
コラボ企画「起業家マインドを持った生き方とは」に出演しました。


ゲストはタリーズコーヒージャパンの創業者であり、現在は参議院議員の松田公太氏
ネオキャリアの代表取締役の西澤亮一氏でした。


司会を担当したのですが、ついつい喋りすぎてしまいました。


手前味噌ですが、大変充実したディスカッションになり、盛り上がりをみせました。
アーカイブがアップされていますので、ぜひご覧頂けると嬉しいです。


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「内定はもらう」ものではない








その中で、議論の本題とはやや外れるのですが、「内定をもらう」という表現について、
意見を言わせて頂きました。


私は学生時代から一貫して「内定をもらう」という表現が嫌いでした。


採用担当者時代も、そして今も、この表現は執筆においても、
講演においても絶対に使わないようにしています。


内定は、「もらう」ものではないと考えています。


内定は互いに決めるものです。


採用担当者としても、内定を「あげる」ものではないはずです。
もちろん、気持ちは分かります。
80社受けて1社も内定が出ない人がいる時代です。
やっとたどり着いた内定は「もらう」という位置づけなのかもしれません。
企業のことをリスペクトしているが故の表現とも言えるでしょう。


単なる言い回しの問題かもしれません。


ただ、この表現が浸透している限り、企業の立場が上で、
学生が下という構造は変わらないと考えています。


最近の企業の採用姿勢から言うならば、
最も欲しい層はある意味生意気に自分の意見を発信できる人です。


企業に依存するタイプ、安定を期待するタイプなど、このご時世の中、必要なのでしょうか?






内定を蹴るのもおかしい








一方、内定を「蹴る」という表現も、
これはこれで企業を否定しすぎではないかと考えています。


互いに決めるはずのものを「蹴る」とはどういうことなのでしょうか。
昨日は松田さんの就活時代の話が出ていました。
就活を始めてすぐに大手広告代理店が内定を出そうとし、「ちょっと待ってください」と断ったのだそうです。
また、金融機関に拘束された際の理不尽な話も聞かせて頂きました。


企業に対して毅然と、かつ真摯に向きあう松田さんは素敵だと思いました。




というわけで、そろそろ内定を「もらう」とか「蹴る」とか言うのはやめませんか?
就活の茶番ぶりを少しでも改善させる、小さくても大きな一歩だと信じています。