優等生が陥りがちな就活のワナ!内定式までに間に合う就活再起動法

皆さん、こんにちは。常見です。




なぜ「あの人」が、まだ就活が終わらないのか?




先日、実践女子大学の教え子から、相談のメールがきました。


「就活が上手くいっていない。相談にのって欲しいです」


さっそく、時間をつくって面談しました。


彼女は私が担当している必修のキャリア教育科目受講生で、大学2年生の頃から知っています。
非常に頑張り屋さんで、友達も多く、前のめりの学生生活を送っていました。
私のクラスの成績もトップクラス。
レポートなどもいちいち文章が完璧なのです。


そんな彼女ですが、まだ内定が出ずに就活中だという噂を聞き、私も心配になっていました。
でも、1時間面談して、課題がよく分かりました。


「頑張っているのに内定がでない」
「なんで、あの人に内定が出ないのだろう?」


多くの人に共通する課題なのではないかと感じました。


彼女の就活はこれまで上手くいっていなかったのか?まったくダメだったのか?
実はそんなことはありませんでした。


むしろ、エントリーシートはかなりの確率で通りますし、SPIなどで落とされることもあまりないようです。
面接も2次面接どころか、最終面接までいきます。
でも、内定に至らないのです。


なぜでしょうか?


履歴書を見て、話を聞いて、納得したのは...。
「彼女を採用する決め手がない」ことでした。


一見すると、彼女の履歴書は完璧です。
文字も綺麗を通り越して、しっかりしているという感じ。内容も具体的でした。


ただ...。


その企業に対する熱が感じられなかったのですね。
よく読むと志望動機に具体性と、熱がありませんでした。
他の部分もよくできているのですが、その企業を意識したものにはなっていませんでしたね。
実際、企業の人事からも「何がやりたいのかわからない」「本気かどうかがわからない」というコメントをもらっていたそうです。


もちろん、彼女だけが悪いわけではありません。


彼女が受けている企業は準大手クラス、大企業の関連会社などが多く、20名くらい採用するわけですが、総合職採用と言いつつ、明らかにその年ごとの採用テーマが裏でありそうな様子でした。
これくらいの規模、人数の採用では「総合職採用」と言いつつ、営業は○人、管理部門は○人というように裏テーマを設けたりしているものです。


その枠に上手く合致しなかったということも考えられますね(これは、さすがにほぼ対策のしようもないのですが...)。


さらに採用は、最初の段階は迷ったら通し、最終段階では迷ったら落とすのですよね。
やはり、決め手がなかったのだと言えるでしょう。


このように、善戦していても、決め手がなくて落ちる学生は毎年いるものです。
あなたも、同じような状態になっていませんか?




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内定式に間に合うために、未内定者が今からやるべきこと




では、どうすればいいでしょうか?
頑張っているけど内定が出ない人が、今すぐ取り組むべきことをお伝えします。


より詳しくは・・・「困ったときに本当に使える 就活のヒント100 」(マガジンハウス)をご覧ください。




1.課題を明らかにする


自分の就活の何が問題なのかを明らかにしましょう。
この際は、自分だけで悩まず、家族、友人、キャリアセンター職員などに話を聞いてみるといいでしょう。




2.課題を克服する(あるいは逃げる)


課題となっていることを具体的につぶしていきましょう。
または...。
その課題から逃げてしまうとい手もあります。例えば、SPIが苦手なら、それを課さない企業を中心に受けるという手も。




3.丁寧に受ける


内定が出ないと、焦ってしまい、一社一社が雑になりがちです。
丁寧にいきましょう。


特に志望動機などが一般論にならないように...。




4.求人を常に開拓し、週3社受ける


就職ナビにもまだ募集中の企業がありますが、キャリアセンターにくるスポットの求人も大事にしていきましょう。
大手の追加募集などが、自分の大学だけにこっそりくることも。




5.休みつつ、あきらめずに続ける


何しろ、心身の健康が大事です。ちゃんと休むことを意識しましょう。
暑い日々が続いていますし。


一方で、応募しなければ内定が出ません。
働きたいという気持ちを忘れずに続けましょう。








毎年、この時期に未内定で悩んでいる学生と会いますが、5つの点を意識すると、多くの場合は結果につながっています。
あきらめずにいきましょう。


応援しております。