エントリーシートで悩む人におくる、エピソードを具体的に分かりやすく書くポイント5つ

2012.3. 9  51884Views

こんにちは、ライターのKSGです。


就活では、皆さんの経験や考えを書いたり、話したりして伝えなければなりません。
とくに、エントリーシートでは文字だけで内容を伝える必要があり、苦労する方が多いです。


そこで本日は、エントリーシートでエピソードを具体的に書くポイントをご紹介します。


「学生時代に力を入れたことについて教えてください。」(400文字)という設問に筆者が答えますので、皆さんも一緒に考えてみましょう!


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1.概要説明に字数を割こう!




同じサークルや部活に所属している友人ならともかく、会ったこともない方は皆さんのことを何も知りません。
そこで、しっかりとスペースを確保して、皆さんがエントリーシートで伝えたい活動の概要を述べてください。


筆者の場合、
「<大学祭3日目をできる限り最高の状態で実施する>私は大学祭実行委員会に3年間所属し、大学祭の運営を行ってきました。」(57文字)
が定番の書き出しでした。


大抵のガクチカや自己PRは多くても400字で制限されていますので、1割以上を活動の概要に当てることになります。


このように活動概要を書いていなかった方は、ぜひ1文入れてみてください。


また、冒頭に括弧で括って題名をつけています。
無理に題名をつける必要はありませんが、字数が許す場合には付けると有効ですね。




2.問題点の指摘はコンパクト&具体的に!




さて、皆さんの活動を簡単に紹介することが終わったら、いよいよ本格的な内容に入っていきましょう。
ポイントは「コンパクトであること」と「具体的であること」です。


筆者の実例をご紹介します。


「昨年の大学祭は1日目の夜に台風の直撃を受け、1日目の夜と2日目の大学祭は中止に追い込まれました。」(48文字)


先ほどの概要説明では、大学祭の企画・運営という抽象的な表現を使っていましたが、ここでは台風が直撃したことを具体的に指摘しています。
問題点を指摘する際には、なるべくコンパクトに、かつある程度の具体性を確保するようにしましょう。


この部分が長くなってしまうと、解決策や結論の文量が減ってバランスが悪くなってしまいますので、可能な限り表現を考慮して文字数を押さえるといいですね。




3.解決策は具体的に!




ここが一番の山場です。
問題に対する解決策を既述していきます。


「私たち実行委員は3日目に全てを凝縮させるべく、全力で調整を行いました。私が所属していた企画局では、2日目に実施することのできなかったイベントを3日目に組み込むためにスケジュールや会場の調整を行い、実行委員全体のシフト編成を幹部と一緒になって変更しました。私はこのなかで、担当のフリーマーケットと打ち上げ花火企画で大幅なスタッフ削減と作業内容の変更を行いました。」(180文字)


かなりの文量になりました。
ですが、ここでは文字数をケチっていてはいけません。ここが抽象的であったりすると人事は途中で読むのを止めてしまうかも知れません。


「積極的に」、「率先して」などというワードも要注意ですね。
書くのは簡単なのですが、本当に積極的なのか、本当に自らがリーダー的な役割を果たしたのか、もう一度よく考えてみてください。


なお、この部分も「コンパクト」にすることは忘れてはいけません。一つの内容を半分の文字数で書くことができれば、もう一つ他のことを書けるからです。
内容に満足せず、とことん詰めてみましょう。




4.結論はしっかりと!




結論に入ります。


以下は、筆者の結論です。


「100%計画通りに物事を実施することも重要ですが、全体の事情を勘案し自らの計画を変更することの重要性を改めて自覚するきっかけとなりました。私は周囲との連携を常に意識する社員として貴社の事業発展に貢献してまいります。」(107文字)


結論では、「経験から学んだこと」と「どのように志望先で生かしていきたいか」を書いておくといいです。
ただ経験を紹介するだけではなく、その経験から学んだことをアピールできれば、「経験から学べる学生」という評価につながるかもしれません。


5.まとめて振り返る




ここまでの筆者のガクチカをまとめてみます。


<大学祭3日目をできる限り最高の状態で実施する>
私は大学祭実行委員会に3年間所属し、大学祭の運営を行ってきました。
昨年の大学祭は1日目の夜に台風の直撃を受け、1日目の夜と2日目の大学祭は中止に追い込まれました。
私たち実行委員は3日目に全てを凝縮させるべく、全力で調整を行いました。
私が所属していた企画局では、2日目に実施することのできなかったイベントを3日目に組み込むためにスケジュールや会場の調整を行い、実行委員全体のシフト編成を幹部と一緒になって変更しました。私はこのなかで、担当のフリーマーケットと打ち上げ花火企画で大幅なスタッフ削減と作業内容の変更を行いました。
100%計画通りに物事を実施することも重要ですが、全体の事情を勘案し自らの計画を変更することの重要性を改めて自覚するきっかけとなりました。私は周囲との連携を常に意識する社員として貴社の事業発展に貢献してまいります。(392文字)


文字制限ギリギリでまとめることができました。


「活動概要」→「問題指摘」→「解決」→「結論」という流れを確保していただければ、それなりのものが書けるはずです。


ですが、油断しないでください。
書き終えたうえでやっていただきたいことがあります。




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<書き終えてからやって欲しいこと>


◆設問を再度確認する

◆自分の文章をもう一度読み直す

◆直した方がいい表現があれば修正する

◆もう一度読み直す
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このプロセスを最低3回は繰り返してください。


就活生のエントリーシートをチェックしていると、脱字が頻繁に見られますし、表現として甘い部分が多いです。
たしかに一度書き上げた文章を読み直すのは大変です。
かなりの気力が必要です。


しかし、エントリーシートを読み直すと一カ所は直した方がいい部分が見つかります。


それに対して妥協をするか否かでエントリーシート選考の合否が分かれます。
辛いとは思いますが、しっかりと見直しをしていきましょう!


それでは、また。


(ライター:KSG「就職活動支援サークル よこりく」)