ブラック企業に入ってしまった時に...ヤバい会社の餌食にならないための労働法

皆さん、こんにちは。常見陽平です。


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ブラック企業にブラック部署、ブラック上司...。渡る世間は鬼ばかり



「こんなはずじゃなかった・・・。ブラック企業じゃないと思っていたのに」

社会人になったばかりの学生からよく聞く言葉です。
入った企業も明らかに優良企業。働きやすい企業として、話題になっていました。業績もいいです。

何があったのでしょうか?

ずばり、企業全体はホワイト企業だったのですが、彼の配属先の部署がブラック部署、しかも上司がブラック上司だったのですね・・・。

日本の雇用契約は、『新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書) 』での濱口桂一郎先生の言葉を借りるならば、「空白の石版のようなもの」とたとえられています。
つまり、入社してから何を担当するのか、どの部署で上司は誰なのかが分からないことが多いわけです。

配属先がブラック部署で、ブラック上司ということはあるわけです。
たしかに、企業の中には、いつもセクハラ、パワハラなどのトラブルが起こる部署、メンタルヘルスで倒れる人が多い部署、離職率が高い部署は存在します。
当たりが強く、実際、違法すれすれのことをさせている上司なども。

そういう部署や上司は企業内でも問題になるのですが、高い業績を上げている場合などは叩きにくいわけです。
また、いくら異議申立てをしたところで、部署や上司にも言い分があるわけですし。

いったいどうすればいいでしょう?

労働法に詳しくなろう




一つの答は、労働のルールに詳しくなるということですね。
労働法で身を守れというわけです。

おすすめの本があります。


ヤバい会社の餌食にならないための労働法 (幻冬舎文庫) 』です。

数年前に話題になった『マジで使える労働法―賢く働くためのサバイバル術 (East Press Business) 』の文庫版です。
『マジで使える労働法』は、一見すると難しそうな労働法を、実にわかりやすく解説している傑作だったのですが、昨年くらいから、品薄で入手しづらくなっていたのですね。
文庫になったので、お値段的にも手にとりやすくなりました。

これ、大学生のうちに読んでおくといいですね。
いや、社会人でも知らないようで、実際よく起こるトラブルに対して、法律を使っていかに戦う方法がまとめられています。
サービス残業に不当解雇などなど。
できれば想像したくない問題をいかに解決するかがわかるのです。

ブラック企業に入ってしまったときはもちろん、今回ふれたブラック部署、ブラック上司の問題に直面した際も、使える1冊です。
ぜひ手にとってみてくださいね。