社会人と学生の違いとは...?「お役に立ち、儲かる」という視点
こんにちは。常見陽平です。
気づけば、自己中になっている
「社会人と学生の違いは何ですか?」
就活を始めたばかりの学生によく聞かれることです。
自由と責任など、様々な文脈で説明可能ですが、今回は「お役に立ち、儲かること」という点で考えてみたいと思います。
インターンシップのアウトプットに、グループディスカッションの発表、エントリーシートに面接...。
そのすべてにおいて感じるのですが、学生による提案や、やりたいことについては、若者ならではの熱や、ユニークな視点を感じて胸が熱くなることがあるものの、何か物足りなさを感じることがあります。
それは何なのか?
ずばり、ひとりよがりで、自己中なのですよね。
商売でやる以上、相手にとってメリットがないといけないわけですよ。
いくら「これはいいですよー」と言われたところで、何らかのメリットを感じないと買わないじゃないですか。
それとまったく一緒です。
また、それで儲からなくては意味がありません。
まぁ、この試算まで学生に求めるのは酷ですが、少なくとも「これは売れそう」「儲かりそう」という臭いがしなくてはいけません。
作品と商品の違い、そしてロマンとソロバン
いつもこの話をするのですが...、作品と商品は違うのですよね。
作品は自分の想いをこめて、スキルを活かし、作り上げるものです。
一方、商品というのは、値段分以上の価値があって(厳密には適切な価値があって)、売れるものでなければならないわけです。
ビジネスをするということは、作品ではなく商品(あるいはサービス)をつくり、売るということなのです。
そして、お客様の課題解決に役立つものでないといけないのです。
もっとも、顧客に迎合しすぎても無難なものになってしまいます。
そして、提供価値は常に陳腐化していきます。
常に価値を高めること、維持することに取り組まなければなりません。
これは『MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術
最初はロマンモードで大風呂敷を広げ、その後ソロバンモードで本当にできるのか、儲かるのかを考える、と。
「お役に立ち、儲かる」ことはビジネスの基本であり、学生と社会人の違いです。意識してみましょう。