議論に強くなる!「理由は3つある」が優れている3つの理由

2011.7.22  5061Views

こんにちは、常見陽平です。


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普段から議論に慣れておくと、就活は怖くない



突然ですが、あなたは討論をしたときに、いつもリードする方ですか?
議論をしていて打ち負かされたことはないですか?
論破されたことはありませんか?
私は学生時代、どちらかというと議論が好きな方でした。
そういえば、外資系食品メーカーのグループディスカッションで他にいた8人を全員、
コテンパンに論破したことがあります。
かなり空気を読まない感じで叩きのめしました。
その企業の現状の戦略も全否定したのですが、なぜか通っていました。


でも、別に自分の周りにいる友人の中では強い方ではなかったです。
というのも、私の周り、特にゼミにはもっともっと頭が切れて、
弁が立つ人がたくさんいたからです。
何より、指導教官がとにかく議論に強い人でした。


これは私の人生にとっては大変貴重な経験でした。
いつもゼミで議論していたので、就活のグループディスカッションで苦労することはほぼありませんでした。




「理由は3つある」が優れている3つの理由


そのときに、教授から学んだことがあります。
何か意見を主張する際は「理由は3つある」と答えることです。


なぜ、これが有効なのでしょうか?


理由は3つあります(笑)。


1.「3つ」なら相手にとって聞きやすくインパクトがある
 (1つだと、それが論破されたら終わり、4つをこえると聞く気がなくなる)


2.「3つ」にするとバランスよく根拠を提示できる
 (例えばメリット、コスト面、安全面など)


3.「3つ」と言うことにより時間稼ぎができる
 (3つの根拠が揃ってなくても、とりあえず言うことによってゆっくり考えることができる)




このような言い方は、ホールパート法というプレゼンの仕方に近いです。

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という言い方です。




他にもPREP法という方法があります。



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という発表の仕方です。


目的、状況、自分にフィットするかどうかで選ぶと良いでしょう。




もちろん、「3つある」と言いつつ、3つ揃えられなかったり、
それぞれ内容が寒ければ説得力がないですけどね。


そして、こういった手法は使ってみなくては意味がありません。
今日から試してみましょう。


でも、「あなたにノートを借りたい理由は3つあって・・・」などと言わないように・・・。

執筆者プロフィール

常見陽平

常見陽平

評論家
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、クオリティ・オブ・ライフ(現在:フェロー)を経てフリーに。
雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。
2015年4月 千葉商科大学に新設された国際教養学部の専任講師に就任。
著書多数。