どうしても外せない予定があるときに、面接の日程をうまく調整する方法

2013.10.15  141068Views

「企業から指定された面接の日時に、外せない用事が入ってる!どうしよう!」

就職活動をしていると、このような場面に遭遇することも。


指定された日がダメなら、もう諦めるしかないと思っていませんか?
変更が一切認められない場合もありますが、理由をきちんと伝えれば、日程を変更してくれる企業も多いです。
本当に行きたい企業ならば、まだ諦めるのは早いですよ。

今回は、面接の日時を調整する方法をお伝えします。


a0002_005836.jpg


1. 他の用事と被った場合



まずは企業側への対応です。



指定された・もしくは○日~○日の間といった指定範囲の日時での調整ダメだとわかったら『すぐに』人事部へ連絡しましょう。
その日時で人事は面接官の予定を押さえています。
特に最終面接では複数人の予定を押さえているので、日時変更が遅くなればなるほど、色々な人に迷惑を書けてしまいます。



その時、ツールとしてはメールではなく、電話をおすすめします。
出来るだけ早く連絡することが大切ですし、自分の口から伝えることが誠意にも繋がります。
解説を加えつつ、筆者の実例を元にご紹介します。






------------------------------------------------------------------------------





(相手が出て、企業名や名前を名乗り終わった後)

「こんにちは、突然のご連絡失礼致します。私、●●大学の●●と申します。只今、お時間宜しいでしょうか?」
※担当者が不在だったり、席を外している場合もあります。相手方の都合を必ず確認し、だめな場合、いつ頃なら大丈夫かを確認し、メモしましょう。



「先日は選考にお呼び頂き、誠にありがとうございました。そして、次回選考のご案内を頂き、大変嬉しく思っております。改めまして、ありがとうございます。」
※選考に呼んで頂いたという、感謝の気持ちをしっかり伝えるようにしましょう。この方が印象がよくなりますよね。



「さて、大変申し訳ございませんが、次回選考の日時の変更をご相談したく、ご連絡差し上げました。その日時には●●の予定が入っているため、他の日時に変更頂けないでしょうか。」
※当たり前ですが、いきなり「日時を変えて下さい」と言うのは大変失礼です。何故日程を変更したいのかをちゃんと伝えましょう。



------------------------------------------------------------------------------



また『選考の日時を変更したい』を最初に伝えた方が、わかりやすくなります。
理由を説明するのは、その後にしましょう。



日時をいつに変更するかは、企業によって違います。
企業から他の候補日を告げられる、自分の空いている日を聞かれる等...。
臨機応変に対応しましょう。スケジュール帳を手元に置いておくといいですね。



そして、最後にお礼を伝えて切る、という流れです。



筆者の経験では、ゼミナールをはじめとする学業面との被りと言えば、あっさりと認めてもらえることが多いです。
そこで「学業より選考を優先しろ」と言われた場合、いわゆる『ブラック企業』の可能性もあるかもしれません...。
企業を判断する要素の1つにもなりますね。


2.授業やゼミと被ってしまった場合


次に、学校側に対する対応です。



授業やゼミナールと被ってしまった場合は、まず担当教員に相談しましょう。
学校によっては『就活による欠席届』を設けています。
存在するのかどうかは、教務課に聞いたら教えてくれます。



普段の授業なら、少しくらい休んでも大目に見てもらえるかもしれません。
しかし、テストと重なる場合は、教員に必ず相談しましょう。



3.他企業の面接と被った場合


実は、筆者が面接を変更してもらった主な理由は『面接被り』です。
就活をしていると、企業の選考日程が被ることが多々発生しました。



この場合、電話先で「他社と面接が被った」と言うのは印象が良くないです。
別の理由を考えて、それを伝えましょう。
嘘なんて付けないというあなた。
その気持ちはわかりますが、「必要な時に嘘をつけるのも社会人としての能力の一つ」と割り切ってしまうのも手です。
そうしないと、受けられる企業が減ってしまいますからね。
ちなみに、筆者は、ほぼマスコミ系の企業しか受けませんでした。

この件に関連した出来事で忘れられないことがあります。



筆記試験を突破し、面接試験を前に人事面談に呼ばれました。
ESには他企業の選考状態が書いてあり、その点を聞かれました。
「A社は次回2次面接で、B社は現在面接の結果連絡待ちです」
そう答えると、人事担当の方はこう言ったのです。
「あ、A社の次って△月☆日だよね。あとB社の次回選考だと...」



主要な同業他社の選考スケジュールを、全て把握していました。
ライバル社の動向を把握するためには当然のことかもしれませんが、なんとなく恐ろしい気持ちになりました...。



企業によっては他社の選考動向を把握している企業もあります。
面接日程が被って日時変更を依頼する際には、「それって●●社を受けるからだよね?」と聞かれる可能性も。
その時には、正直に、「先に日程が確定されたこと」「それでも御社への志望度は高いこと」を伝えて、調整をしてもらえるよう頼んでみましょう。



さいごに



日時を変更したら、評価が下がるのではと思う人もいるでしょう。
筆者の経験では、あまり関係はないと考えます。
というのも、筆者は複数の企業から内々定を頂きましたが、そのほとんどが偶然にも日時変更を行った企業です。



丁寧な対応をすることができれば、そこまでのマイナスイメージにはならないのではないでしょうか。
それよりも、改めてチャンスを頂けたのならば、面接に向けての準備をしていくことが大切なのは言うまでもありません。



勇気を出して連絡をしたからこそ得られた、貴重な面接の機会。
万全の準備をし、胸を張って、面接に臨みましょう!



(ライター:きみこ)