履歴書とエントリーシート(ES)の違いとは?押さえておきたい3つのポイント

2013.9.17  59936Views

就活を意識し始める時期になると、ESという言葉を見かけるようになりませんか?

ESとは『エントリーシート』のことで、選考を受けるのに必要な自己紹介書のようなものです。
そう言われると「市販の履歴書と一緒なの?」と思う人もいるでしょう。しかし、ES=履歴書ではありません。
履歴書と同じだと考えていると、書く内容に手こずることになるかもしれません。



そこで今回は、ESと履歴書の違いをご紹介します。

a1640_000172.jpg


1.入手場所が違う


そもそも、履歴書とESは手に入れる場所が違います。


履歴書は市販と学校指定のものがあり、学校指定のものは学校の売店や就職課で入手できますが、ESは企業の採用HPからのダウンロードや説明会で配布等、企業側から直接入手するしかなく、市販では扱っていません。

すなわち、ESは企業が(何らかの狙いを込めて)作っていることになりますね。
まずは、そこを押さえておいておきましょう。



2.履歴書は『過去』、ESは『未来』を書く


履歴書とESでは、基本的に書く内容の時間軸が違います。


履歴書に記入する基本的な項目は、名前・住所・学歴(職歴)・資格免許・志望動機(本人希望欄)です。
入社したいという気持ちを企業に伝えることができるのは、ほぼ志望動機欄だけと言えますね。
履歴書で企業に伝えられるのは学歴・職歴や免許と言った過去の面が中心となります。

つまり『これまでにどう過ごしてきたか』が見られるのです。


一方、ESで聞かれることには志望動機・入社してやりたいこと・○年後の自分はどうなっていたいか(入社後のキャリア)等の質問が中心です。
ここでは『これからどうしていきたいか』が見られています。

1でお伝えした(何らかの狙いを込めて)は、ここに繋がります。
企業は今まで何をしてきたかよりも、入社してからどう活躍していきたいかが知りたいのです。

具体的な質問をされることが多いので、自分の将来像を考えておくと書きやすくなるでしょう。



3.履歴書は『簡潔に』、ESは『結論から先に』書く


履歴書とESでは、基本的に記入するスペースの広さが違います。



学校の売店で売っている、もしくは就職課でもらえる履歴書の場合は志望動機だけでなく自己PR等も記入できることがあります。
しかし、その場合は比較的記入スペースが狭いことが多いです。
そのため、伝えたいことをわかりやすく、簡潔に伝えるべきです。
『自分がこの項目で伝えたいことは何か』をはっきりとさせるようにしましょう。


自分が伝えたいことをはっきりさせるのは、ESでも一緒ですが、履歴書とは理由が異なります。
ESは履歴書に比べて、記入スペースが広いことが多々あります(実際に筆者が書いたESでは『あなたの将来の夢』という題で、A4サイズの白紙1枚を渡されたことも...)。

この場合、写真や絵も使うこともポイントになってきますが、まずは文章であることは言うまでもありません。
ただ、スペースが広いからとついつい長く書いてしまい「これは何が言いたいんだ?」となっては困りますね。そのため、最初に結論を書いてしまいましょう。

『自分がこの項目で伝えたいことは何か』をとにかく意識しましょう。
それがわかれば、自分が面接で伝えるべきポイントもはっきりしますね。



おわりに


いかがでしたか?

最後に、あえて2つの共通点を挙げてみましょう。
それは企業側に『この人に会いたい!と思わせること』です。

書類選考は面接試験の前に行われ、いわゆる足切りの材料になることが多いです。
会いたい、話を聞いてみたいと思わせるには、具体的に書類・ESを書けるかがポイントになります。
履歴書やES=あなたの分身と言ってもいいかもしれませんね。

あなたにしか書けない履歴書・ESを目指しましょう!



(ライター:きみこ)