「貴社の理念に共感します!」で終わらないための志望動機の3つの書き方

2012.2.29  21212Views

こんにちは、ライターのSoutaです。

みなさん志望動機はすんなり書けていますか?

「ESを出そうとしたからには、この企業に行きたい理由があると思うのだけど...」
と全く書き始められないという悩みをよく聞きます。

また「私は貴社が大好きです。その理由は幼いころから~」と共感ばかりで企業が学生を採るメリットを感じない志望動機になってしまっているものも多く見ます。

そのため今回は、ファン視点に偏らず、従業員目線で志望動機を書くパターンを3つに分けてお伝えします。

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これからパターン



「これから」とは志望企業とその業界のこれからという2つを指します。

例えば「人口減少に伴ってお客が減るため業界の将来は厳しいものである」という業界があるとします。
その中でのNo.1とNo.2の企業のこれからは変わってきます。

No.1は業界全体をいかに活性化させるか、No.2はNo.1に追いつけ追い越せと考えているかもしれません。

また、企業HPにあるIR(株主・投資家向け情報)のページを見ると、
その企業が現在伸びているのか、赤字なのかが分かります。
IRライブラリにある決算短信を見て、売上だけでなく、利益がマイナスか+かも確認しましょう。
また、企業によっては、業績ハイライトといって年次の売上や利益をグラフ化して分かりやすく表示しているところもあります。
売上や利益が右肩上がりか、その逆か、変化がないのか、確認してみるとよいです。
もし右肩上がりであれば、その要因は何なのか?も考えてみると企業をより深く知ることができます。

志望企業とその業界がどうなっていくかに合わせて、「自分は何をしたいか」「何ができるか」を書きます。
例えばNo.1企業には、業界の活性化のためにお客の人口を増やす施策を提案するなどです。


ナビサイトパターン



このパターンはナビサイトの項目の中でも特に「採用担当者のメッセージ、先輩社員の入社理由」の2か所です。
ここで書かれていることは人事がOKサインを出している、つまり求める人物像を具現化しているため入社理由や働く動機の目安になります。

この内容と、自分の企業選びのポイントや自分がES提出先企業に惹かれている理由がずれていないかの方向を確認します。

例えば先輩社員が全員「目の前の一人のお客様のために~」と話しているのに、
「広く一般の人に影響を与えることができるよう」と考えていたら立ち止まって考える必要があります。


募集職種パターン



特に文系は「総合職」と書いてあることが普通です。
しかしほとんどの人は営業職からスタートします。

そのため営業職という視点からの志望動機、
さらに深めてその業界・その企業特有の営業の特徴を知った上での志望動機を考えるという方法があります。

<参考記事>
営業職について理解しよう

企画職について理解しよう

事務職について理解しよう


複合パターンが一番説得力あり~でも焦らない~



いかがだったでしょうか?
お気づきのように、
・まずは、将来パターンで企業と業界の将来と自分を重ね合わせて、
・さらに、ナビサイトパターンで求める人物像の方向をはっきりさせて、
・最後に、募集職種パターンで現場の視点から志望動機を書ければ一番です。

でも焦らないでください。

どのパターンが一番しっくりくるかを知ってから組み合わせることができれば、
志望動機の説得力が増します。

一歩ずつ進んでいきましょう。

応援しています!

(ライター:佐野創太「ライティングパートナー」)