エントリーシートに見る、ついついやってしまう志望動機3つのタブー

2012.2.16  71640Views

こんにちは、ライターのKSGです。


今回は、苦手とする方が非常に多い志望動機について考えていきましょう。
志望動機には、就活生が陥りがちなタブーがいくつか存在します。


実際に就活を行っていた方のエントリーシートを実例として紹介させていただきますので、みなさん参考にしてみてくださいね。
※本人の許可は事前に取得しております。


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ケース1 企業の特徴が把握できていない!?


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貴社は商品展開が幅広く、数多くの商品をお客様に提供している。
そして商品の数が豊富であるだけでなく、おいしさ・安全性・環境への取り組みにも力を入れているという印象を受けた。
現在食の安全性についての不安の声が高まっているが、貴社のように自信をもって商品の安全性を示すことのできる企業は大変魅力的である。
このような安全性の高い商品をさらに家庭の食卓へと広め、食卓に笑顔を増やしていくことに貢献したいと考え、エントリーさせていただいた。
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さて、上記は某食品企業向けに書かれた志望動機です。
皆さんはお読みになってどう思われましたか?


この志望動機の最大の問題は、企業ごとの特徴を把握できていないことです。
たとえば、最近の食品業界であれば、安全性や環境への配慮は当たり前のように行われています。
ホームページを少しチェックすれば、商品の原産地やアレルギー表示をすぐに見つけることができます。


また、商品のバリエーションが多いことも食品企業では当たり前です。
スパゲッティの乾麺だけをとっても、麺の太さが異なる商品が2~4種類発売されていますし、袋がジップロックのものや1人前が束になっているものもありますよね?


このように、ある企業の志望動機であるにもかかわらず、その企業の特徴や特色に触れられていない志望動機は通過しないことが多いです。
実際、この志望動機で提出した企業は書類選考で落ちてしまったという報告をいただきました。




<参考記事>
ライバルと差がつく!企業分析・複数企業分析のポイント




◆企業研究のポイント


・ホームページはIRをチェック!


就活生の多くは、ついつい商品紹介や採用のページを重点的に見てしまいがちです。


しかし、皆さんは社員として企業で働くわけですから、商品ページではなく、決算報告書など企業が投資家向けに発信している情報(IR)に注目してみましょう。
食品や消費財メーカー、サービス業などBtoCの企業を志望している方は、いち早く「ファン思考」からの脱却をする必要があります。




<参考記事>
企業研究に役立つ!IR情報の見方




・『四季報』などの専門誌


四季報などの専門誌では、企業について記者が見解を述べています。


数行で企業の特徴や現状を表現してあるので、企業分析の入門としてとても良い材料になります。




ケース2 企業の言葉を使いすぎている!?




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貴社は「○○」という夢を持ち、XXを中心に商品づくりに取り組んでいます。
私は「食生活を通じて人々の生活を豊かにしたい」と考えており、貴社の夢は私の想いと合致しています。
そして、私は貴社において△△事業の研究開発に携わりたいです。
貴社はこれまで、菓子を通じて、お客様においしさや楽しみを提供してきました。
(主力事業)を通じて子供たちにおいしさや楽しさを提供し、××商品を通じて大人に健康を提供することによって、貴社はさまざまな世代のお客様に貴社の理念である「△△」を提供することができます。
このような点に魅力を感じ、私は貴社への入社を希望いたします。


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続いての志望動機も食品企業に提出したものから抜粋させていただきました。
この志望動機では、ケース1で指摘した「企業の特徴の把握」は一応できています。
先ほどの志望動機はどの企業に出したか全く分かりませんでしたが、この志望動機では事業について具体的に切り込んでいますね。


ですが、この志望動機には、企業の理念やホームページの文言が多数引用されており、志望動機にオリジナリティを感じません。


たしかに、企業の理念やホームページの記述は企業の言いたいことが良く表現されており、引用したくなる気持ちも十分に理解できます。
しかし、志望動機は皆さんのものですから、極力皆さん自身の言葉で記述するようにしましょう。


理念を言い換えてみるだけでも志望動機らしくなってきます。






ケース3 言葉遣いは大丈夫!?


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貴社の「○○」をお手本とした事業を展開し、家庭に欠かせない商品を数多く展開しています。
私は「××」と考えており、貴社は私にとって大変魅力的です。
また、貴社はカテゴリーNo.1の商品も多く、これはお客様から味、安心・安全の面で信頼を得ている商品が多いことが表れています。
このよう貴社の思い、ブランド力に魅力を感じ、貴社への入社を希望いたします。


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ここでは、言葉遣いを指摘したいと思います。


この志望動機には、表現として正しくないところがいくつもありました。
具体的に指摘しますと、「~をお手本とした」、「カテゴリーNo.1」、「このよう」の3か所です。
「~をお手本とした」という表現は意味が分からなかったので、添削した際に文章から消させていただきました。
また、「カテゴリーNo,1」は「シェアNo.1」に直しました。


さて、最も深刻なのが「このよう」です。
おそらく「このような」と書きたかったのでしょう。Webで登録するエントリーシートの場合、誤字や脱字に気づけない方が大変多いです。


ミスタッチが普段から多い方は、エントリーシートを書くときにはいっそうの注意を払ってください。
また、登録する際にもう一度すべて読み直す癖をつけましょう!




さいごに


いかがでしたでしょうか?
今回参考にさせていただいた志望動機のいずれもが、就活生が陥りがちなポイントを如実に示していました。


「自分には関係ないし!」と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、自分が書いた文章に対する評価は甘くなります。
ご両親や友人、身近な内定者、OBOG訪問でお会いした先輩などに志望動機を見てもらうととてもいいですね。


今が一番体力的にも気力的にも辛い時期ですが、頑張っていきましょう!
それでは、また。


ライター:KSG(「就職活動支援サークル よこりく」)