就活前にゼミを頑張ったほうがいい3つの理由

2011.10.11  65320Views

こんにちは、学生ライターのKSGです。

突然ですが、文系の皆さんは就活で大学の「ゼミ」がどれくらい重要だと思いますか?

実は、「超」大事なんです!

「ゼミは全員必修になっているし、そこまで重要じゃないんじゃないの?」
「授業の単位は取り終わっているから大丈夫だろ?」

といった誤解はこの記事を読んで捨て去ってしまいましょう。

本日は就活におけるゼミの重要性とゼミの活かし方をご紹介していきます。


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1.ゼミは就活生の成績を図る最も確実な尺度である!



学生は期末になると必死に法律を暗記し、レポートを作成して単位を取ろうと頑張りますが、
意外にも就活では通常授業の成績はアピールになりにくい傾向にあります。

大学では各自で単位を自由に選択することができますが、
カリキュラムが人によって様々であるがために、採用担当者からすると成績の良し悪しが判別できないのです。

例えば、「原価計算論」で「秀」(一番良いランク)を取った学生Aがいるとします。
実はこの講義は学生の間で有名な「楽単」(単位取得が簡単な講義)でした。

一方で、担当教授がとても厳しくて「優」(二番目に良い成績)を取ることさえ難しい「財務諸表分析」で「優」を取ったB君がいます。

確かに成績表の上ではA君がB君に勝っていますが、実際の所はB君の方が努力をしている可能性が高いですよね?

このように通常の授業の成績では学生の良し悪しが判断しにくいのです。

反面、ゼミでは少人数の学生を教授が指導するため、
教授は学生の努力値や能力に応じたリアリティのある成績をつけることができます。

筆者も面接ではゼミの成績について質問を多く受けました。

<ゼミに関する質問例>

・ゼミでの研究内容について教えてください。
・ゼミでのフィールドワークって何ですか?
(筆者の所属ゼミはフィールドワークを重視しています)
・ゼミでの成績がいいけど、これはどうしてだと思いますか?

ゼミの成績を軽視していた方は、すぐにでも文献を開き、来るべきゼミに備えることをお勧めします。


■ゼミに入っていない(入ることができなかった)方へのアドバイス

ゼミに所属していない方はさぞかし驚いてしまったことでしょう。

しかし、大丈夫です。

ひとつ通常授業(簿記でも会社法でも可)を決め、それについて「オタク」レベルまで勉強しましょう。

そして、面接で「ゼミでは何をしてるの?」と聞かれた際には、
「私はゼミには所属しておりません。ですが、会社法について自主的に勉強しています。」と自信を持ってアピールしてください。

そうすれば、ゼミに入っていない方でも挽回可能です。

(他のアドバイスもゼミを通常授業に置き換えることができます。)



2.ゼミは論理力を養うための最高の場である!


 
ほとんどのゼミでは、学生が持ち回りで文献輪読や個人研究の発表をすることと思います。

実はこの発表の場が就活において非常に大事なのです。

就活で面接を突破するためには、相応の論理力が求められます。

際限なく時間をもらえる友人同士の会話とは違い、面接官からは10~20分程度の時間しか与えられません。

限られた時間で自分のアピールを最大限するには、「論理力」を身につけるほかないのです。

ゼミでの発表もまったく同じです。
ゼミ生や先生に自分の研究を理解してもらうためには、「時間内で理路整然と」発表を進めなければなりません。

就活で成功したいのであれば、まずはゼミでの発表を分かりやすく、簡潔に(制限時間内で)、かつ内容の濃いものにする努力からはじめましょう。

この努力を怠った方は就活に失敗し、何くそ!と努力した方は必ず成功します。



3.教授は最も厳しく最も優しい師である!


 
3点目は、ゼミの指導教官を最高の「師」と思うべしということです。

就活前の大学生は大人との接点も少なく、「井の中の蛙、大海を知らず」状態にあります。

(いかに大人慣れしている学生であっても、大人からすれば確実に粋がった蛙に過ぎません。)

そんな学生に世間の厳しさを就活前に教えてくれるのがゼミの先生なのです。

「自分が一所懸命につくった資料をけなされた。なんでだよ!」とただ憤る方もいますが、
あなたの資料が教授の要求を満たしていなかったということです。

教授は学生の発表や資料を批評して、「頑張っただけでは報われない。成果を持ってこい!」と無言の叱咤激励をしてくださっています。

「次は教授の満足する資料を絶対にだしてやる!」という情熱を持って取り組んでください。

また、批判されることに慣れておく、耐性を作っておくことをお勧めします。
ゼミの先生だけではなく、ゼミの同級生、先輩、後輩からも疑問や批判を浴びましょう。

それに対して明確な論拠(自分の主張の根拠)を提示し、
論理的な反論をすることができようになった方は、就活戦線を100%勝ち抜くことができます!



さいごに


 
いかがでしたでしょうか?

こんな筆者も、実は就活初期の面接では失敗続きでした。

もちろん自分では一所懸命にゼミの発表をしていましたし、就活に心血を注いでいました。

にもかかわらず、なかなか結果が出ない時、私がゼミで得た考え方がとても支えになりました。

「いま成功していないのは、要求されたレベルの成果を出していないからだ。
ならば、要求以上の成果を出せばいいだけ。」

皆さんもただ就活のハードルの高さに唖然とするのではなく、
ゼミを必死に頑張って得た根性で就活も乗り切ってしまいましょう!

絶対に努力は裏切りません。
そして、就活前から勝負は始まっています!

頑張りましょう!

それでは、また。

(ライター:KSG(「就職活動支援サークル よこりく 」代表)